小説 舞の楽園 ( 看護婦になった私 )
- 2022/06/19
- 23:01
看護婦になった私―15
「一子。漏らすなよ。漏らしたら厳罰を覚悟しておけよ!」
怖い顔で岸先生は言うと、ナースセンターから持参したイルリガートルに
50ccのグリセリンと150ccの水道水で200ccの浣腸液を作り、
その施管を全裸四つん這いで待っていた私の肛門に入れたのです。
そして、痛がる私に、直径が4.5cmもある肛門栓をねじ込んだのです。
その後、裸の私に手術の時に患者さんが着る手術衣を羽織らせたのです。
この手術衣とは、1枚の布の中央に頭を出す穴が空いているだけで、それを
羽織って手を出して後はマジックテープで留めるだけのものなんです。
外科手術の患者さんは皆これを着せられて手術を受けるのです。
「さあ一子。行くぞ!」
先生はさっさと照明を消しています。
「ど、何処えですか?」
ここで苛められるのかと思っていた私は慌てました。私は浣腸されてお腹が
グルグル云っているのです。
「ついて来い!」
もう、岸副医院長は部屋の鍵を掛けて、エレベーターに乗っています。
私はベソをかきながら、後に従いてエレベーターに乗りました。
(9)
岸先生のマンションは病院から歩いて10分位の所にあります。
大股で颯爽と歩いている先生の後は、裸足で術衣だけの小柄な私は半ば駆
け足で従いて行かなければ追いつけません。
先程入れられたアヌス栓は走る時はゴツゴツと当たりますし、何よりも
お腹はキリキリと痛み出しているのです。
他人が見たら、如何思うか知れないのですが、幸いにして誰にも会わなか
ったのです。都会と違ってこの都市では、真夜中のこの時間では人とすれ
違うこともないのです。
先生のマンションのエレベーターに乗った時には、全身が脂汗が吹き出て
術衣も肌にベットリと張り付いて透けて見えそうな程だったのです。
「一子。ここで術衣を脱ぐんだ!脱がしてやろうか?」
薄暗い外の明かりの中を人に見られるのではと怯えながらやっとエレベー
ターにたどり着いた私に先生は酷いことを言うのです。
薄明るいエレベーターの箱の中の照明の中で、私の冷や汗で肌に張り付い
ている術衣を脱がそうとしているのです。
術衣の横に付いているテープを剥がそうとしています。
「先生。そ、それだけは・・」
何時、他人が乗ってくるかも知れないと言う恐怖に唇をワナワナ震わせ
て私は先生にお願いしましたが、岸先生は薄ら笑いを浮かべているだけ
でした。
全部テープを剥ぎ取られた術衣は頭から抜かれてしまいました。
私はもう、なにも付けていない全裸です。
そして、エレベーターから先生のお部屋まで、長い廊下を歩かされたの
です。運良く部屋に入るまでの間、他人には見られることはありません
でしたが、生きた心地がしませんでした。
便意も一瞬忘れる程でした。
「先生。我慢が出来ません・・おトイレへ・・」
お部屋に着いた安堵感からか便意が急に激しくなった私は、全身を新たな
脂汗で濡れ鼠のようにさせて、やっとそう言いました。
病院で浣腸されてから、もう30分は過ぎていると思えるのです。
そう言ouう私を見て先生も限界だと感じたようです。
「よし、していい! ただし、便所の扉を閉めるんじゃないぞ」
洋式便器に腰を下ろすやいなや、あの巨大なアヌス栓が飛び大きな排泄音
が響きました。
今でも、その時の大きな排泄音が耳に残っていて、私は恥ずかしさに身の
縮む思いです。(続く)
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