小説 舞の楽園 ( 1DKのマンションで・・)
- 2022/06/24
- 23:27
1DKのマンションで・・ー(1)
(1)新聞拡張員
「コンニチハ・・・毎朝新聞ですが取って・・」
突然、開いているはずが無いと思っていた玄関扉が開き、熊のような大男の髭面
が覗いた。
「オッ・・・」
「アッ・・イヤァ・・見ないで・・」
男の驚きの声と、一夫の思わず上げた黄色い悲鳴が重なった。
玄関から一望できるベッドの上で、丸裸で四つん這いの一夫の身体は硬直して
いる。
一夫の尻には今まさに、紫色で半透明のバイブレーターが奥深くまで突き刺さ
ったところであったのだ。
その日は土曜日。朝10時を少し回っていた。
昨晩残業で遅くなり、この1DKのマンションに帰って来たのが、夜中の0時を
廻っていたと思う。風呂にも入らずに、直ぐにベッドに直行した。
商業高校時代からの癖で、眠るときは丸裸にならないと眠れないような気がして
何時も全裸で寝ている。昨夜もそうだった。
島田一夫は東北地方の商業高校を卒業して、上京して2年目。会計事務所に
勤務し、この賃貸マンションへ入居して2ヶ月目を迎えようとしていた。
顔は童顔と、言うよりも女顔であり、髪も男にしては長めであり、ちょっと見
には女性と間違えられたことも何度かあった。それに、色白である。
このマンションは玄関から台所、それに続く居間兼寝室が真っ直ぐで一目で
見渡せる。
DKには小さな食卓テーブルと椅子が2つ、寝室にはベッドと洋服ダンスとが
あるだけの1DKであった。一夫は外観も小奇麗なそして駅からも歩いて10分
のこのマンションを結構気に入っていた。
小心者の一夫には付き合っている彼女もいなかったし、ましてや彼氏なんかを
持とうなどとは考えもつかなかった。
ただ・・・自分のアヌスに強い性感があることは知っていた。
実は今もこのベッドの上で、数日前に会計事務所の帰りに彼女もいないのに
いる振りをして駅裏の大人のオモチャ屋で購入してきた、半透明で紫色をした
バイブをアヌスに当てて痛いのを宥め宥め苦労してやっと収めたところだった。
その半透明のバイブレーターは直径が3・5cmもある巨大な物だったのだ。
ブザーの音にも新聞拡張員の声も、バイブを入れることに夢中になっていて
気が付かなかったのである。
四つん這いになりお尻を突き上げて、腸内にバイブをやっと収めてホッと一息
ついたところであった。拡張員の大男があきれ返って見ているからと言って、
肛門の張り裂けそうな痛みに動くことが出来なかった。
「嫌ぁ・・出て行って・・来ないで・・お願いだから・・」
「オッ。いいことをしているじゃないか・・」
新聞拡張員の髭面がニヤリと綻んで、スニーカーを脱いで上り込んで来た。
アヌスからのジンジンする痛みを耐えて、か細い声を出すのが精一杯で身体は
動かすことは出来なかった。
「素気無くするなよ、お前さん。丸裸になって何を入れているのかと思ったら
バイブかよ・・男の代わりがこの太いバイブレーターって訳かよ」
そんなことを言いながら部屋に上がり込んで来た髭面の大男は、やっとのこと
で四つん這いの姿勢を崩して腹這いになった一夫のアヌスに生えている半透明
のバイブに触り、グイとばかりに突き立て押し込んだ。
「ヒイー。ヒッ」
華奢な白い身体がグラッと揺れて捩れて、一夫は裸の肩をベッドに着けて肉体
を支えた。小さなお尻がバイブを深く飲み込んだまま高く突き出されている。
(続く)
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