小説 舞の楽園 ( マゾ牝貞子 )
- 2022/08/14
- 23:34
マゾ牝 貞子 < 24 >
貞子は嫉妬の感情が炎のように燃え上がるのを感じていました。
よく小説などに、母と娘が1人の男性を愛してしまって、その男性を巡って骨肉の争いを
すると云ったお話を読んだことがありますが、それは本当のお話だと云うことに気づいた
のです。
「イヤ・・イヤですぅ・・純には・・純には女装なんかさせないで下さい・・」
思わず叫んでしまいました。
「ご主人様。お願いでございます・・純だけは。純だけは女にしないで下さいませ。お
願いでございます・・」
丸裸で首輪と鎖を付けただけの貞子はベッドを降りて正座をしまして、ご主人様にお願い
をしています。
「ご主人様。貞子はご主人様だけのマゾの奴隷でございます。純との父子の縁も切りまし
た・・わ。ご主人様のおっしゃるように純様に虐められることも厭いはしません・・。
だけど・・だけれど・・」
貞子はお願いの途中で泣き出してしまっております。
一瞬、呆気に取られてしまったご主人様は、貞子がもう完全なマゾの奴隷として純に苛
められることを容認したと確認しました。
それが・・「純だけは女にしないで下さいませ・・」と言っていることを不思議に思いま
した。
考えてみると。貞子は「息子である純とご主人様を奪い合うのだけは嫌だ・・」と言って
いると思ったのです。
貞子を愛しているならば・・純を女にすることだけはお許し下さい・・と貞子の気持ちを
理解したのです。
「貞子。何をいっているんだ・・!俺は純子をサドの女性に育てたいのだ・・!特に
貞子に対しては・・な。今のお前に対する虐め方を見て、純子にはサドとしての資格が
備わっているから・・・な」
「どうだ・・純子。このマゾ女を虐めるのは面白い・・だろう・・?」
2人のやり取りを傍で、呆気に取られたようにブラとパンティ姿で立っている純様に聞い
ています。
純様は青紫のパンティの局部を膨らませながら、大きく頷いています。
「イヤ、イヤッ・・イヤですぅ・・」
それを見て貞子は激しく頭を振りました。
「貞子。俺のすることに反抗するのか・・?お前なんぞは・・何時でも捨てられるのだ
ぞ・・」
ご主人様を怖い声で貞子を脅しています。
貞子はハッと気が付きました。貞子は身も心もご主人様だけの所有物でありました。捨て
られたならば、生きては行けないように調教されていたのです。
「ご主人様。貞子を捨てないで下さいませ・・貞子が悪うございました。貞子はご主人様
と純子様の奴隷でございます。我儘を申し上げた貞子を2度と言わないように、厳しく
罰して下さいませ。その代りに・・お願いがございますぅ・・貞子を・・貞子を一生お傍
に置いてやって下さいませ・・」
全裸の貞子は涙を流しながら、一生懸命になってお願いしました。
まさか捨てられることは無い・・とは思うのですが、言い出したらどんなことがあろうと
も、無理に押す通すご主人様のことだから・・と貞子は反抗した罰のことよりも、ご主人
様の心が変らぬ内に謝ることしか頭にはありませんでした。(つづく)
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