fc2ブログ

記事一覧

小説 舞の楽園 ( 海 )




    『 海 』  -  52
    

    「さあ・・恥ずかしがらずに・・脱いで!ここに横になって・・」
   非情に事務的に、無慈悲に立ち尽くす私に彼女は申します。
   「あのぅ・・ここで、ですか?」
   「この下には・・下着を着けてはおりませんで・・下着は持っておりませんので・・」
   火の出るような恥ずかしさの中で、自分でも頓珍漢なことを言っている・・と思いまし
   た。
   「まぁ・・そうなの!いいわっ。どうせ下着も何もかも取って・・先生の診療を受ける
   のだから・・」
   「さぁ・・早く!」
   彼女はニコリともせずに言います。
   
    笑われたらば、私は立ち直ることが出来なかったろうと思いました。
   流石は、こう云うことに慣れています看護師さんだけのことはあります。
   先生の方を横目でチラリと見ましたが、先生は2人のご主人様方と何やらお話をして
   いまして、私の方へは注意を向けてはいないようでした。
  『脱ぐならば・・今だ!今を於いては無い・・・!』と悲愴な決心をしたのです。

ジーッと見詰めています看護師さんの視線が気になります。
  「イヤッ。見ないで!」
  泣くような声で呟きますと、先生に背中を向けてスカートのホックを外して、ファスナー
  を下げます。
  思い切ってミニのスカートを脚から抜き取りました。
  私の眸にも、今朝がた綺麗に剃毛した下腹部が真っ白に映っていまして、小さな包茎の
  男性器が可哀そうなほどフルフルと震えていました。
  「あなたが悪いのよ!。人並に大きくなっていてくれたらば、わたしは女になんかなら
  ずにすんだかも知れないわ・・・」毒づいてやりたい気持ちでその性器を見ています。

   看護師さんに丸裸のお尻を見られながらスカートを脱ぐと、気持ちも落ち着いて来ま
  した。
  『どうせ・・スッポンポンの下半身を見られてしまったのだから、全裸になっても同じ
  ことだわ。見るがいいわ・・!』と開き直った感じです。
  思い切って腕を交差させまして、タンクトップを脱いで全裸になると、診療ベッドの上
  に横になったのです。
  「マァッ・・」と言うように驚きの表情を浮かべた看護師さんを目の端に入れながら
  です。

   
   「先生。用意が出来ました」
  『流石はベテランの看護師さんだわ・・』と思いました。その声はもう無表情を装っ
  ております。

   「ホウ・・こんなになって・・。旦那様方には大分可愛がられているようですな・
  ・。胸乳もこんなになって・・アヌスも傷むのじゃないんですか・・?」
  耐えられぬげに眸を瞑っています私を見た先生は、私の両脚を上げさせてアヌスに
  鎮痛剤を塗って下さいました。
  「色が白くって綺麗な躯だね。旦那様でなくっても、男だったらば・・女にしたい
  と思うような肉体だね・・」
  先生の職業柄を超えたような感情の声は、私を落ちつかせています。(つづく)









      
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

舞

Author:舞
FC2ブログへようこそ!