小説 舞の楽園 ( 海 )
- 2022/11/16
- 23:37
『 海 』 - 54
「アッ・・錠様」
大柄な錠様に強い力でギュ~ッと抱きしめられますと、小柄で華奢な私は女らしい背を
反らすのみなのです。
苦しくって上を向きました綺麗にお化粧を施した顔に大きな唇が被さってまいります。
唾を飲ませられて、大きな分厚い舌で歯茎まで嘗め回されて、私は立っていられません。
裸の両腕を錠様の太く逞しい首に廻して喘ぎ、ぶら下がっておりました。
「綾。綾を・・綾を縛って見たいんだ!綾を縄で縛って、犯したいんだ・・!」
「いいだろう?綾!」
デープなキッスを続けながら、真っ赤なミニのスカートの裾をたくし上げて、恥ずかし
さにクネルノーパンのお尻を擦りながら、私の耳元は吹き込んでいます。
『とうとう来たのね・・』
私は思いました。『何時かはそんな日がくるのではないかしら・・』と予感がしてい
たのです。
健様と比べると錠様の方が性妓に於いては、アブノーマルぽいのです。
だって・・新しい体位を作り出したりして、私に恥ずかしいことをさせるのはいつも錠
様なんですもの・・
錠様は今日のこの日を待っていらした見たいです。
私も錠様だけのものになりましたこの日に、S Mチックなことをされるのではないかと
恐れつつも、期待していなかったと言えば嘘になります。
「こんな・・明るいところで・・恥ずかしいわ・・」
一応は拒否の姿勢を見せました。
だって・・綾だって・・女なのですもの・・・
「明るいからいいんだ・・!綾が恥ずかしがっているところが見たいんだ!」
「イヤダと言っても・・・」
考えて見ると、元来私には露出狂の気と少々のMの気があったかも知れません。
お2人の持ち船である謙錠丸へ乗り込んで逃げられなかったとは言え、お2人に犯され
てしまったのも、その後着ていた服が見当たらなかったとは言え、剃毛を義務付けられ
て無毛の丸裸で3日間を過ごしています。
そして・・港へ帰って来てからも、全裸でお家にお仕事をしていましたからです。
それに・・健様や錠様のおっしゃることについては、何でも無条件で従おうと思って
おりますもの・・
私はマゾで露出狂に決まっております。
「・・・・」
真っ赤になりながらも、私はユックリと頷いております。
「1度、こういうことをやって見たかったんだ!」
錠様はニヤリと笑うと、持参したボストンバッグを開け紙袋を取り出しました。
先程、デパートで女物の下着を選んでいる私を残して何処かへ行ってしまわれたの
です。
その時に、私を責める道具を購入してこられたのだと思います。
『自由を奪われて、犯されるだわ・・』
紙袋から出された真新しい白いロープを見たとたんに、私の下腹部に付いています
小さな男の象徴は今までにない興奮状態になっていたのです。
「綾。脱げ!脱いで素っ裸になるんだ・・・!」
「素っ裸になってら・・そこに 跪いて『綾を縛って虐めて下さい・・』とお願いす
るのだ・・!」
今までの優しい口調ではなく、怖い表情を無理に作っておっしゃいます。
錠様はスッカリSのモードです。(つづく)
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