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小説 舞の楽園  ( スワッピング )


       スワッピング ( 10 ) 
  『今、スワッピングの話をしなければ・・・』私はそう考えました。
「夫婦交換・・・?夫婦交換って・・・あの・・・?夫婦を交換すること・・・?」
「嫌だわ。・・・あなたは平気なの・・・?。わたしが他の男の人に抱かれても・・・・
抱かれているのを見ても平気なの?」
「平気じゃないよ。焼餅を焼くだろう・・・よ」
「じゃぁ・・・如何して・・・?」
「お前が可愛そうなんだ。俺のものが使えなくって・・・。お前が喜ぶことだったら、何
でもしてやろうと思っているんだ」
事実・・・女盛りの妻が本当に可愛そうに思ったのです。今日、SEXをして貰えるとあん
なに燃えていたのに・・・ダメだと判った時に落胆が大き過ぎたのです。その落胆振りが
不憫でした。
もう1つは、弓子さんがお相手だったら私のものは起つと確信していたのです。弓子さん
の下膨れの顔と真っ赤なルージュを塗った受け口で私の男根を含んでくれたならば、どん
な男性だって勃起するだろうと思っていました。
私の手は妻を抱き寄せて、直子の髪を優しく撫ぜていました。

 私の労わりの言葉と優しく髪を撫でる動作からか、それとも他の男性に抱かれる自分に
興奮したのか、直子は抱きついて来ました。
「いいわ!ただし・・・1回限りよ・・・」
暫く黙ったまま私の背中に廻っていた手が、私の頭に廻って来ます。
その頃には、私の手は直子の背中を離れて、腰の辺りを上下に擦っていました。直子の顔
が私の唇に被さる前にそう言ったかと思うと被さっています。
直子は興奮を悟られまいとしているように、舌を入れて積極的です。
「あなた・・・好きよ。大好きだわ。けれども・・・他の男の人に抱かれたわたしを嫌い
にならないで・・・」
唇を離した妻が言います。
『直子は落ちた』と私は思いました。私の男性自身が使えなくなって、結果的には成功
した形になりました。事実、その時も私の男根は大きくなってはおりましたが芯は通って
はおりませんでした。

 「俺が佐々原さんの奥さんを抱いてもいいのかい・・・?」
「仕方がなでしょう?だけど・・・これが・・・起つのかしら・・・ね?ちょっと心配
じゃない・・・?」
私が聞くと、直子は手をずらして私の男性自身を捕らえて、ちょっとハスッパに逆に聞い
て来ました。
「判らないよ。もし・・・ダメだったら・・・そうだね。お前の乱れっぷりでも見ている
ことにしよう・・・」
直子の軽口に救われたように、私も軽口で答えていました。
若い一見清楚な佐々原さんの奥様が相手をしてくれるならば、私の男根は勃起するものと
信じていますが、もし勃起をしなかったら如何云うことになるのか、心配は心配です。
「1回だけよ・・・」
妻の直子は恥ずかしさを紛らすように念を押していましたが、1回だけで終わらないだろ
うとの予感がしていたのです。(続く)

       スワッピング ( 11 )  
  次の月曜日に「妻がOKいたしました」と佐々原さんの携帯に電話を入れました。
佐々原さんは大喜びでした。
「シテイホテルの方が良いかと思いましたが、ホテルでは2組の夫婦が泊まれる部屋が
ありませんので、わたしの知っているモーテルだったら、ご一緒できる部屋があるので
す。そこを確保いたしましょう・・・」と言って、さっさとそのモーテルを取ってくれた
のです。
「早い方がいいでしょう。奥様の気が変わらない内に・・・」とも言いまして、今度の
日曜日に決めてしまったのです。
それから一周間。いえ、実際は5日間です。私の男根は『妻公認で佐々原さんの奥様を
抱けるのだ』と思うと、年甲斐もなく勃起したままでした。
次の日、火曜日に佐々原さんが「モーテルが取れましたよ・・・」と連絡が入りました。
私は『もう・・・逃げることは出来ない』と思ったものです。
しかし、佐々原さんの奥様の顔を思い浮かべて、トイレへ行って自分の男根を擦って発
射したのです。久しくしてはいなかったのです。

  その夜、何時もの通り家に帰って、何時もの通り夕食食べて、夕刊を見ている時に
思い出したようにいいました。
「今日のお昼に佐々原さんから電話だあったよ・・・」
、そう言い出すと食卓の椅子に掛けて食後のお茶を飲んでいた直子はビクリとしました。
「そう・・・?」
平静を装って返事をしたのですけれども、内心の動揺をしていることはアリアリでした。
彼女も3日前にスワッピングを承諾したことを覚えていたのです。何時私がその話を
言い出すのではないかと心待ちにしていたのです。
『今週の土曜日、6時に佐々原さんが迎えに来るそうだよ・・・』
私は平静を装い、出来るだけ事務的に言いました。
「そう・・・」
聞いているのか、聞いていないのか判らないような態度の妻は恥ずかしがっている証拠
です。きっと直子は欲情を隠しているのでしょう。私が寝室へ行こうとしましたら、直
子は「あなた・・・わたしを嫌いにならないで・・・」と言っていました。


   <モーテル>
  土曜日、6時ちょっと前に佐々原さんのマークⅡが私達を迎えに来ました。
妻の直子は綺麗と云うより美しくお化粧をしまして、何時もの口紅を差しただけの直子
とは違って見えます。
「どうぞ・・・」
非常に紳士的な態度で佐々原さんが運転席を下りて助手席のドアー側に廻り、車の扉を
開き妻を迎え入れています。もうスワップは始まっているようです。
何時もなら脚を開いて私の軽自動車に乗り込む直子ですが、今日ばかりはオシトヤカに
濃紺のワンピースのスカートの裾を押さえてお尻から乗り込んでいます。直子も緊張し
ているみたいです。
後部座席には佐々原さんの奥様の弓子さんが座って挨拶をしています。私が挨拶を返す
と「主人が無理なお願いをしまして・・・スイマセン」と私の緊張を解くように言って
きました。(続く)



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