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小説 舞の楽園 ( 海 )


 

『 海 』  - 84

私がいつまでたってもお願いしなかったら『それまで・・だ!』と先生は思っていたそう
  です。
  豊乳手術の前に私の口から聞いて、「 仄かに期待していたのよ・・」と先生は言っておれら
  ます。
  でも・・私の口からは、その後は何のアクションも起こしていませんでしたので、「 諦めて
  いたんだ・・」ともおっしゃっております。
  『 ご主人様に命令されていたならば、素直なマゾ女の綾さんはきっと実行を迫ってくるに
  違いない・・』とも思っていたと言います。

   何も知らなかったのは私1人で『、如何云うタイミングで如何言ったらばいいのか?。また
  院長先生もご主人様方も私を抱くことに興味を持っていないのではないかしら・・?』と思っ
  たものです。
  けれども・・私はお主人様の女奴隷になったのですから、命令されたことは絶対に守らなけれ
  ばなりません。
  顔から火の出る思いで、先生に言ったのです。

   これは・・後でお話すると思いますが・・
  「2カ月に1回の割合で診せに来た時に、逢っては呉れまいか?」
  全部の手術が終わって退院の時に、先生に言われたのです。
  「でも・・」
  その時はお断りしたのですが、優柔不断な私は結局先生に押し切られた形になってしまった
  のです。

   ご主人様方には、先生とのプレイを内緒にしておく訳には行かないのです。
  私は先生との情事はプレイだと割り切ることにしたのです。ご主人様のように愛情までを感
  じる必要がないからです。
  私はご主人様ご兄弟に助けられた・・と思っていますので、それを裏切るようなことはした  
  くはないのです。・・・と言うよりも、出来ないのです。

   先生が、私と同じくマゾであることもご主人様にご報告しております。
  その時には、幾らかは先生の為に・・と言うよりも・・結局は私の為にでしょうかしら・・
  美化してお話をしました。
  ご主人様方の面白半分とも取れます追及に抗し切れませんで、全てをお話してしまいました。
  無論。その後の2カ月に1回のプレイについても・・全部です。


   これは、私の憶測なのですが・・
  「綾を抱いてはくれまいか・・?」
  ご主人様のどちらの方が先生お願いしたのだと思います。
  その時に、条件を付けたのだと思われるのです。
  その条件と云うのが・・「綾とのプレイを報告して下さいませんか?」と言うことだった
  のではないかと思われます。

   「 お恥ずかしい話ですが・・自分はマゾの性癖を持っている!普通のSEXではなく、女
  の人に虐められたい性癖なんだ・・!」
 「綾さんはもう完全な女だから・・虐めて貰いたいのだ・・」
  と先生は言いまし、その申し出を了承したのだと思ったのです。

   そして・・今日なのです。
  「本当に良いのかね? 綾さんを抱くかも・・知れないよ」とご主人様のどちらかに、又は
  両方かも知れません。に携帯を入れたのです。
  「先生のお好きなようになさって下さい。もしも綾が気に入ったならば、これからも綾を
  抱いてやって頂けませんか・・?」
  ・・と、言われたのだと思います。

   ご主人様方がしていることは{ わたしを楽しませてやりたい・・}との一心だとその
  ときに気付いたのです。(つづく)
   
   

  
   
    





















      
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