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小説 舞の楽園 ( 海 )


 

『 海 』  - 85

( 27 ) 先生の恥態

     「 はい。 綾女王様。何なりとご命令くださいませ・・!そして・・女王様のお好きな
   ようにわたくしを責めて下さい・・」
   「わたくしは綾女王様の僕として絶対服従をお誓いさせていただきます・・!」
   やや太り気味の躯を平伏させて、精一杯身体を縮めて頭を下げています。
   声が期待と自分の性癖を曝け出す屈辱にか、震えています。

     地位も名誉もあります先生が、私の眸の前で裸に成って跪いて、頭を下げているのです。
   『 女に生まれ変わって良かったわ・・』と思いました。
   『 女性であるが故にマゾとは言え、先生がこうして土下座までしているのだわ・・』と思う
    と感銘を覚えています。

「先生。わたくし、この衣装を着て上げるわ・・。そして・・出来るかどうか判らないけ
    れども・・虐めてあげる!」
   ちょっと蓮っ葉に言っております。
   「だけど・・着ているとっころを見ちゃイヤヨ。向こうを向いているのよ・・!」
   先生に対して初めて命令口調で言った私は胸高に巻いたバスタオルを解いて全裸になりました。
   そして・・テーブルの上に置いてあるストッキングを履き、黒皮で出来た細いガーターベルト
   で吊りました。
   先生に大きくして頂いた白いお尻に革の小さなパンティを履き、巨大にして貰った乳房に
   パンティと同じ革製の小さなブラを着けたのです。

     側面にあります大きな鏡には女王様に変身した私の姿が写っています。
   整形手術により凹・凸の出た私の身体には黒皮の装身具と黒いメッシュのストッキングは良く
   似合っていました。
   本当に女王様になったような、錯覚を覚えておりますから不思議です。

    ふと視線を感じて後ろを振り返りますと、向こう向きになっている先生が頭を上げて反対
   側に付いている鏡を覗いているではありませんか・・
   「イヤ~ァ・・恥ずかしいぃぃ。先生、見ていらしたのですか・・?見たらダメだと言った
   のにぃぃ。あとで・・罰ですよ・・」
   恥じらいに身をくねらせながら、思わずそう言ってしまいました。

「いやぁぁ。本当に素晴らしい・・!素晴らしいプロポーションです!綾女王様は色が白い
   から・・黒皮がお似合いです・・!」
   先生はご自分が私の身体を作っておいて、私の全裸をもう何度もご覧になっているのに・・
   賞賛の声を上げています。
   私は可笑しくなってプッと噴き出しそうになりましたが、誉められて悪い気はしません。
   鏡に写った私は実際に女王様のようでした。


    「綾女王様。わたくしをポチとお呼び下さいませ!そして・・これを・・着けるようにお
   命じくださいませ・・!」
   ガラスのテーブルの下から、オズオズと大型犬用の幅広の首輪と金属製の細い鎖を取り出し
   て、又平伏しました。

    『そうだ!わたしは女王様になったのだわ・・。女王様ならば女王様のように振舞い、言
   葉使いも直さなければならないのだわ・・』と考えております。(つづく)


   
    




















      
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