fc2ブログ

記事一覧

5月の連休中の出来事

       5月の連休中の出来事―2
サングラスを外した男は髭の剃り跡は濃く目付きは鋭いのですが、顔つきはい
かにも凶暴というのではありません。意外とハンサムと云う印象でした。
でも、言っていることは過激で、私にとっては酷なことでした。
「嫌、嫌です。助けて下さい・・・・」
なおも哀願を繰り返す私です。思わず跪いて、2人組みの男達に手を合わせて
拝んでいました。

 「脱げ!脱ぐんだよう!このナイフは良く切れるぜ」
吾郎と呼ばれた若い方の男は、手を身体の前に組み合わせて跪いている私の薄
い焦げ茶色のセーターの背中を、裾から差し入れたナイフで切り裂いたのです。
私は全身を切られるのではないかと、本当にビビってしまったのです。
この若い方の男は、頭に血が登ると何をするか判らないところがありそうな程
凶暴そうなのです。
もう仕方がありません。脅かされた私は放心したように目が虚ろになり、切り
裂かれたセーターを悲しそうに見つめてから、ノロノロとした動作でボロボロ
に変ったセーターを脱いでいます。
「それもだ・・・!」
気弱そうに涙目で仰ぎ見る私を、長身の男は私の履いているスラックスを目で
指して頷きます。
私は怖くて怖くてどうしょうもないのです。
続いて、紺色のスラックスをシブシブ脱ぎました。

 「これで・・・堪忍して下さい。逃げたりなどは決していたしません。お金
ならそこの引き出しの中にあります。全部さしあげます」
「素っ裸になるんだよう・・・怪我はしたくはねえのだろう?」
吾郎と言う男は怒鳴りました。
悔しいけれど、もう私の身体に残っているのは白いタンクトップと薄いピンク
色のブリーフだけで、白い脚が露出しているのです。
「素敵なパンツを履いているんだな。オイ、脱げないのなら切ってしまえ!」
兄貴分の男がちょっと嬉しそうにニヤリと笑ったのです。笑って言った前半の
言葉で許して貰えるかなと思ったのですが、続いて言った言葉は私にとって
もっともっと残酷なものでした。

 もうどうにもならないと思いました。
泣き出しそうになりながら、いえ泣いていたのかもしれません。はっきりとは
覚えていないのです。
横を向いてタンクトップを脱ぎましたが、薄いピンクのブリーフだけは如何し
ても取れませんでした。
私の下腹部には極僅かばかりの薄い恥毛と極小の剥けてなんかいない性器が
附いているのです。同世代の男性と比べて体毛も薄く、男性器も小さいのを
私は非常に気にしています。
そうです。私の身体は色も白くて、ポッチャリしていて見方によっては女の
身体なんです。
下腹の極小のものを見られて男達に笑われて、馬鹿にされるのは間違いあり
ません。(続く)
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

舞

Author:舞
FC2ブログへようこそ!