5月の連休中の出来事―8
後ろ手に縛られて首輪まで付けられて、うつ伏せにされて裸のお尻を高
く掲げた私がベッドのシーツによって不自由な眸を開けて見ていると、
そのコールドクリームの瓶の蓋を伸二様は開けていました。
そして、私からは見ることが出来ない,お尻のほうに廻って来るのです。
お尻の山が突然熱い手で掴まれました。
「あっ、冷たい!何を、何をするのですか?助けて・・・助けて下さい」
その直後です。熱い手とは正反対の冷たいものが、お尻の中心にベッタリ
と塗られて、私は悲鳴を上げて唯一自由になるお尻を振っていました。
どうやら、アヌスにクリームを塗られたらしいのです。クリームはとても
冷たく感じました。
「騒ぐんじゃねえ!何をされても騒ぐんじゃねえぜ」
伸二様の低い恐ろしい声が私を脅していました。
私は怖くて震え上がってしまったのです。しかも、首輪の一方を引っ
張られでもしたら、後ろ手に縛られている私には如何することも出来ず
に首が絞まってしまうでしょう・・・わたしはまだ死にたくはありませんでした。
思わず大きく頷いていました。躯がブルブル震えているのが自分でも
分かるのです。顔が強張って蒼白になっているのも分かっております。
そして、そしてです。硬直して硬くなった私のお尻の中心に伸二様の太
い指が入って来たのです。
クリームを大量に塗られたアヌスは、私の体温によって溶け出したそこ
は、もうヌルヌルになっていたようです。
そのヌラヌラした粘液を押し込むように、指は入って来たのです。
私は「今、犯されようとしているのだ・・・」と悟ったのです。
私は同性愛については週刊誌に載っているぐらいの知識しか持っていない
のですが、いま、自分の肛門にクリームを塗って、しかも裸になって男性
自信を勃起させている男性がアナルファックをしようとしているぐらいは、
いくら性に対しては鈍い私でも分かりました。
「嫌ダ。嫌ダヨウ・・・助けて・・・助けて下さい。お金ならあ
るだけ出しますから・・・・助けて下さい」
丸裸で全身を震わせて必死になって哀願しました。「騒ぐんじゃない」
と言われていますが、そうせずには居られなかったのです。
思わず立ち上がろうとして、首に付けられてロープが締まってしまい
ましてドサッと横倒しに倒れてしまい、ケホケホと咽を鳴らしていま
した。
「フ、フ、フッ、金なら腐るほどあるんだ。隠れるところが欲しい
んだ。命は1つしか無いからな・・・」
「それと・・・お前の肉体【からだ】が欲しいのさ・・・」
伸二様は苦笑いをしながら恐ろしいことを言っています。
「お金は要らない。隠れるところ・・・」と云うのは・・・私は彼等
が銀行強盗でもしたのかと思いました。
これは後日、彼等の切れ切れの話を繋ぎ合わせて私なりに理解した
ところによりますと、彼等は違法ドラッグを扱っている人達(対立組
織の暴力団だと思うのですが)からお金を奪ったらしいのです。逃げ
ている途中に鍵の掛っていなかった私の家に逃げ込んできたらしいの
です。追われてヤバクなって隠れるところを探していたらしいのです。
だから、私の小額のお金なんか必要が無かったのかも知れません。(続く)
スポンサーサイト