5月の連休中の出来事
- 2023/01/17
- 22:52
5月の連休中の出来事―10
私は痛さのためよりも鞭打たれたショックと屈辱のために涙が出て来ておりま
すが、叩かれた時に下がったお尻を再び持ち上げています。もし、お尻を上げ
なかったらば、また叩かれるのでは無いかと恐れたのです。
私の赤い筋が1本付いたお尻は恐ろしさでブルブルと震えていました。
「和子」
再度、伸二様は私の今つけて貰ったばかりの名前を呼んでいます。今度の声は
落ち着いたやや優しい声のような気がします。
「はい・・・」
私は躊躇することなく答えています。
答えなければ、叩かれるのではないかと思っています。もう、どうしょうもな
い、素直になれば叩かれなくて済むと考えておりました。
「いい娘だ!和子。そう云う風に素直になれ!素直にしていればお前を折檻し
たりはしない。俺達の言うことを聞いていれば、縄を解いてやってもいい。
お前も痛い思いはしたくは無いのだろう?」
自分の思い通りにことが運んで私が素直になったことが、伸二様は嬉しそうで
す。素直に返事をしたので安心だと思ったようです。口調も元の標準語に戻っ
ております。
もう、私を脅す必要は無いと考えたようです。
「ハ、ハイ。言うことを聞きます。女にもなります。和子で結構です。縄を、
縄を解いていただきたいのです」
私は、吾郎と呼ばれている我雑で乱暴な男よりもこの一見端正とも言える顔
をした大男の方が怖かったのです。吾郎さんを操っているこの男の方が不気味で
何をされ、言われるのか判らなく怖かったのです。私の本能的なものかも知れ
ません。
それに、たとえロープを解いて貰ったとしても、裸にされていては逃げられる
ものではないことを知っていました。
「そうか。女になるのか?和子になるんだな?お前の意思で俺達に奉仕を
してくれるんだな・・・?」
伸二様は全裸でベッドに顔を付けてお尻を高々と上げている私に向って低い
声で言ったのです。その「私の意志で・・・」と云う言葉ですが、彼等が他
の人に何かをさせようとする時の常套手段の言葉であることを、私は知らな
かったのです。
私の首にはまだ首輪が付いていて、ベッドの足に繋がれています。
「ハイ、和子になります。奉仕も致します」
私の顔色は屈辱で真っ赤になっているようですが、もう如何しようもありま
せんでした。観念して泣きながらそう答えておりました。後先のことを考える
余裕なんてこれッぽちもありませんでした。
「バーカ。女がそんな口を聞くか?考えても見ろや・・・たった今からお前
は女になったんだろ・・・?」
突然吾郎さんが馬鹿にしたような声を出して、私を罵っています。私は素直に
答えた積りでしたので、何故にそんなに馬鹿にされるのか理解できませんでし
た。(続く)
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