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小説 舞の楽園 ( 5月の連休中の出来事 )


         5月の連休中の出来事―22
「いやあ・・・」と弁解しかけた吾郎さんは突然ガバッと床に正座をして
、頭をさげました。そして「許して下さい」と言っています。
きっと私を犯したことを誤魔化し切れないと悟ったようです。
着ている黄色いタンクトップの下の長い男根はすっかり萎えて、吾郎さんは
ブルブルと震えています。
その姿を見て「この伸二様は吾郎さんにとって余程怖い人なんだな」と思い
ながら、彼等に抱かれた裸の身体を硬くしていたのです。
「吾郎。泥棒ネコのような真似をするんじゃねえ。和子は俺の女なんだ!
貸してくれと言えば貸してやったのに・・・、俺に黙って姦るなんて・・・」
伸二様は最初は大人しく(と言っても凄みがありましたが)言っていまし
たが、途中から激昂しまして、恐ろしい声で怒声を発しています。
平伏して頭を下げている吾郎さんはビックとしてしまいまして、タンクト
ップから出ている肩を震わせていました。彼の男性自身は可愛そうなほど
萎えていて長い陰茎がダラリと太い股の間に乗っているのが、私の位置か
らは見えています。「許して下さい。もう絶対にしませんから・・・」
吾郎さんは繰り出すような悲痛な声がしていました。

 「ヨシッ。今からお前は和子の手下だ。和子は俺の女だから姐さんと
呼べ!いいか?和子の言うことは、俺の言うことだと思え!」
伸二様はそんなことを言っています。吾郎さんも吃驚していますが、
私の方こそ驚きました。
肌を三度も合わせたと言っても、あの凶暴そのものの恐ろしい男に姐
さんと呼ばれて、手下にするのですから・・・。
私は吾郎さんが怒り出すのではないかと思いました。そして「彼に酷
いことをされるのではないか」と慌てて伸二様に抱きついています。

 ず~と後で伸二様の寝物語に語ってくれたのですが、吾郎さんは女癖
が悪くって伸二様の親分の女を手篭めにしたことがあるのだそうです。
その時は伸二様が間に入って親分の怒りを解いてやったと言うことです。
「だから吾郎の奴は俺には頭が上らないんだ・・・」と伸二様は言って
おりました。その女の人はシャブ漬にして東南アジアに売り飛ばされたと、
私を怖がらせておりました。
「吾郎のチンポなんか入れられた女は用がねえと言ってな・・・」
伸二様は笑っておりました。
「それ以来、あいつは俺の言う事が絶対なんだ」
こう云う人達は親分が白いといえば、黒いものも白くなるらしいのです。
「そんな・・・許して下さい」
吾郎さんは屈辱で押しつぶしたような情けない声を出していますが、
伸二様は許しませんでした。

      (8)
 「ならねえ・・・嫌なら出て行け!」
後で知ったのですが、吾郎さんが目上の人の女を手篭めにするのはこれ
で2度目ということで、伸二様は罰を与えたかったようなのです。そう
でもしないと、又女を手篭めにし兼ねないと考えたらしいのです。(続く)
       
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