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小説 舞の楽園 ( 5月の連休中の出来事 )


        5月の連休中の出来事―23
「出て行け!」と言われた吾郎さんは本当に出て行くと私には思われまし
たが、「出て行けば自分の命が危ない」と思ったようです。
「勘弁して下さい。ここに居させて下さい。姐さんと呼びます。手下に
なりますから・・・ここに置かせてください」
命と引き換えならば何でもやると言っています。吾郎さんも考えたので
しょう。平伏した上に頭を下げて焦ったように言っていました。
その姿はここに来る前に余程危険な目に会ったのだ・・・と、伸二様に
抱かれながら私は思っていました。
「吾郎.ここに居たいのか?この和子の下になってもか?和子の言う
ことをなんでもきいて、従うのだぞ・・・」
伸二様は何か面白いことを考えた様子で、ニヤリと笑って念を押して
います。吾郎さんは恐ろしそうに身を縮めて頷きました。
「ようし・・・吾郎。それだったら、身を持って示すんだな。小指が
欲しいところだが、和子も見ているんだからそうはいくめい。頭を丸
めて全身の毛をそれ!」
「えっ、頭を丸めるんですか?そんな・・・」
吾郎さんは僅かに抵抗しましたが、伸二様に睨まれて仕方無さそうに
抵抗を止めていました。
伸二様もそうですが吾郎さんも私の家に居れば安心だと思っている
ようです。

 「ようし、風呂場へ来い!」
「和子。お前が剃ってやるんだ!吾郎をお前が命令して連れてくる
んだ・・・」
諦めの表情で頷いた吾郎さんを見て、私に向って言っています。
吾郎さんには計3回も犯されてしまって、その度に精液まで注ぎ
こまれた全裸の私には、何と言って命令して良いのか判りません。
でも、伸二様に対して吾郎さんの恐ろしげな様子を見て、伸二様
の命令に従わないと、もっと恐ろしいような気もいたします。
「吾郎さん・・・」
私の声は吾郎さんを刺激しないように小さな女声です。もち論、
彼等の女になったのだから出来るだけ優しい声をだしております。
「ゴメンナサイね。わたしのためにこんなことになって・・・」
彼が恐ろしかったのでまず謝りました。
彼は私が謝ったので吃驚したようです。目をまあるくしています。
しかし、凄い顔をして睨んでいましたが、目の光が柔らかく変わ
っていました。
まさか謝られるとは思っていなかったようです。
「わたしが剃って上げるわ。お風呂場に行きましょうよ・・・」
吾郎さんの目の光が変わって凄みが消えたことで、私は自信が
出て来ました。変な話ですが、私が姐さんになったら彼に酷い
ことをされることもないのではないか・・・と思えたのです。
それには無論、伸二様の庇護が必要なことは言うまでもありま
せんが・・・

「脱いで・・・」
吾郎さんはまだ、私の箪笥から取り出したタンクトップのまま
なのです。私は彼の背に優しく手を掻けて、脱ぐように促したのです。
「うんっ・・・」(続く)
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