小説 舞の楽園 ( 5月の連休中の出来事 )
- 2023/02/01
- 22:53
5月の連休中の出来事―25
「頭を剃っただけではダメダ。お前は懲りないのだからな。身体中をツル
ツルにして反省するんだ!いやなら、出て行け」
「『お前は懲りない』と言うと前にもそんなことがあったのかしら・・・」
と伸二様の言葉を聞いていて思いましたが、今は聞ける雰囲気ではないよ
うです。
伸二様の言葉を聞いていた吾郎さんは暫くの間黙って考えていました。
私は彼が出て行けば、伸二様もうかうかしていられずに出て行くものと
考えたのです。私は助かるかもしれないと考えました。
「出て行けなんて言わないで下さい。殺されてしまいます。ツルツルに
なりますから、居させて下さい」
ところが私の期待を裏切って、吾郎さんは恐ろしさと共に無念さで泣き
そうな声で言っていたのです。吾郎さんは命と引き換えに私の下の屈辱
の奴隷となることを承諾したのです。
私の楽観的な考えは露と消えてしまいました。
私は彼等の、いえ伸二様の女としてこれから先も抱かれなくてはならな
いようです。
「和子に、いや姐さんに『身体中を剃ってツルツルにして下さい』とお
願いするのだな。和子だって、お前みたいな毛むくじゃらの身体を全部
剃るのは大変で嫌だろうよ・・・」
流石にこう云うことを生業としている男です。さっきの私と同じように、
吾郎さんが私にお願いすると言った形を取ることを、伸二様は強要して
いるのです。
私はこの伸二様の物言いに不気味さと冷酷さを感じ取って、ますます
『逆らうことなど出来ないわ』と思ってしまいました。
「姐さん、お願いしやす。自分のむさ苦しい全身の毛を剃ってツルツ
ルにしていただけないでしょうか・・・」
私が「そんな・・・嫌ではありませんわ」と言う前に、観念したので
しょうか吾郎さんの声が私に頼んで来たのです。
吾郎さんに「姐さん」と呼ばれて私はちょっと複雑な気持ちです。
男の私が完全に女となって、伸二様の持ち物になったように感じて
います。
「その代り和子が剃り終えたら、今度は和子の躯を吾郎に剃らせ
てやれ!2人でツルツルの丸裸になるんだ!」
吾郎さんが屈服したのを見た伸二様は突飛なことを言い出したのです。
考えて見ると、女にした私の体毛を剃ってツルツルの躯にして可愛が
りたいと云うのは判るような気もします。
伸二様は奴隷にした者は体毛など要らないとでも思っているのでしょ
うか?
でも、私はそんな思考に耽っている場合ではありません。吾郎さんの
お願いにも答えなくってはならないのですもの・・・
「いいわ!わたしも剃って下さいな。2人してツルツルになりましょ
うよ」私は伸二様の奴隷になることを覚悟したのです。
すっかり意気消沈している吾郎さんに洗い椅子に座ってもらい、
彼の背中から剃刀を当て始めました。
細い身体ながら筋肉質の背中は毛深いのです。背中にも長い毛が
一杯に生えていて、まるでトグロを巻いているようです。(続く)
「頭を剃っただけではダメダ。お前は懲りないのだからな。身体中をツル
ツルにして反省するんだ!いやなら、出て行け」
「『お前は懲りない』と言うと前にもそんなことがあったのかしら・・・」
と伸二様の言葉を聞いていて思いましたが、今は聞ける雰囲気ではないよ
うです。
伸二様の言葉を聞いていた吾郎さんは暫くの間黙って考えていました。
私は彼が出て行けば、伸二様もうかうかしていられずに出て行くものと
考えたのです。私は助かるかもしれないと考えました。
「出て行けなんて言わないで下さい。殺されてしまいます。ツルツルに
なりますから、居させて下さい」
ところが私の期待を裏切って、吾郎さんは恐ろしさと共に無念さで泣き
そうな声で言っていたのです。吾郎さんは命と引き換えに私の下の屈辱
の奴隷となることを承諾したのです。
私の楽観的な考えは露と消えてしまいました。
私は彼等の、いえ伸二様の女としてこれから先も抱かれなくてはならな
いようです。
「和子に、いや姐さんに『身体中を剃ってツルツルにして下さい』とお
願いするのだな。和子だって、お前みたいな毛むくじゃらの身体を全部
剃るのは大変で嫌だろうよ・・・」
流石にこう云うことを生業としている男です。さっきの私と同じように、
吾郎さんが私にお願いすると言った形を取ることを、伸二様は強要して
いるのです。
私はこの伸二様の物言いに不気味さと冷酷さを感じ取って、ますます
『逆らうことなど出来ないわ』と思ってしまいました。
「姐さん、お願いしやす。自分のむさ苦しい全身の毛を剃ってツルツ
ルにしていただけないでしょうか・・・」
私が「そんな・・・嫌ではありませんわ」と言う前に、観念したので
しょうか吾郎さんの声が私に頼んで来たのです。
吾郎さんに「姐さん」と呼ばれて私はちょっと複雑な気持ちです。
男の私が完全に女となって、伸二様の持ち物になったように感じて
います。
「その代り和子が剃り終えたら、今度は和子の躯を吾郎に剃らせ
てやれ!2人でツルツルの丸裸になるんだ!」
吾郎さんが屈服したのを見た伸二様は突飛なことを言い出したのです。
考えて見ると、女にした私の体毛を剃ってツルツルの躯にして可愛が
りたいと云うのは判るような気もします。
伸二様は奴隷にした者は体毛など要らないとでも思っているのでしょ
うか?
でも、私はそんな思考に耽っている場合ではありません。吾郎さんの
お願いにも答えなくってはならないのですもの・・・
「いいわ!わたしも剃って下さいな。2人してツルツルになりましょ
うよ」私は伸二様の奴隷になることを覚悟したのです。
すっかり意気消沈している吾郎さんに洗い椅子に座ってもらい、
彼の背中から剃刀を当て始めました。
細い身体ながら筋肉質の背中は毛深いのです。背中にも長い毛が
一杯に生えていて、まるでトグロを巻いているようです。(続く)
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