5月の連休中の出来事―45
女の格好をしてダイエーの2階の婦人服売り場に行ってショーツとブラを
買うと言うのは、男にとっては恥ずかしいことです。女装をしていることが
バレないかと云う心配もあります。
もし、店員さんにバレたら変態男として騒がれないまでも、笑徴を浴びる
ことでしょう。バレルのが怖くて、私はなかなか足を踏み出せませんで
した。
昨日は旨く行ったのですが、今日も旨く行くとは限りません。
華やかな女性下着並んでいる棚や女性下着を着けたマネキン人形等は、
男ならば誰だって興味を持つはずです。しかし、余程の変態サンではな
い限り近づくことも出来ずに横目で通り過ぎるに違いありません。
私は度胸を決めました。女装をしている変態男になる決心を固めました。
バレたらバレた時のことだと思ったのです。
バレても警察に連れて行かれることはないでしょう。
小心の私としては清水の舞台から飛び降りる積りでした。
そう決心すると、人目は気にならなくなりました。いいえ、人目が気
にならなくなったのではなく、気にしなくなったのです。
「スケスケの下着もな・・・」と言った伸二様の顔を思い出しながら、
黒の透けるパンティとブラのセットと真紅のブラとパンティ、もう1
つ白い極薄のショーツと後ろが紐状になっている前のところが透けて
見える青いストリングを選んでいます。
そして、黒地に白い襟の付いたタンクトップとピンク色のボトムレス
に真っ赤なミニスカートを持ってレジに行ったのです。
レジには中年のおば様が1人先客でいましたが、私を見ても驚いた様子
はありません。変な顔もしませんでした。
私はちょっとお化粧に自信がつきましたて、お買い物を差し出したのです。
レジの若い女の娘はニッコリと笑って、品物を畳んで袋に入れて代金を打
ってくれたのです。
1階の食料品売り場では気分良くお買い物が出来家に帰りますと、早速
その衣装を着て伸二様と吾郎さんに愛されたことは言うまでもありません。
いよいよ連休最終日がやってまいりました。
伸二様は一旦はこの家を出て行く覚悟を固めたようです。
「和子よ。今日の昼前にここを出て行く。吾郎も一緒だ。俺達がここに
居たことは誰にもしゃべちゃあダメだ。黙っていろ!いいか?」
「和子。お前はここで俺の来るのを待っているんだ。俺は必ずここに戻
ってくるからな。お前は俺の女だろう?だから・・・待っているんだ!」
伸二様は『無理だ』と思えることを言っています。
だけれども、私は今や身も心も彼の物となっております。今日で9日間
も彼の超太いものを受け入れて、喜びを感じる身体に変えられてしまっ
たのです。
「何時まで?何時までお待ちすれば宜しいのでしょうかしら?」
私はもう完全に女です。この9日間で女言葉も支障なく喋れるようにな
っていました。
「何時までか判らない。けれども、必ず戻ってくる!成るべく早く戻っ
て来るから、女になって待っていろ!」
私が酷く悲しそうな顔をしたのだと思います。事実、『もう、これっ
きりお会い出来ないのではないかしら?』と思ったのでした。(続く)
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