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小説 舞の楽園 ( アルバイト )


        アルバイト -8
     (4)上衣だけのパジャマ
 小さな1DKには冷蔵庫と剥き出しの洋服掛けとセミダブルのベッドだけしか
ない。
「すぐに暖まるから、そこに座っていて・・お風呂を沸かして来るから・・お風
呂に入って温まろう・・」
ベッドの上の寝乱れたままの掛け布団を手早く直してその布団を折ると、所在な
げに立っている和美に言い終えて浴室へ急いだ。
浴室は冷えていて寒かった。
給湯のお湯を出してから部屋に戻ると、暖房の直下の和美が座っている場所だけ
は、幾分だが暖かくなっている。和美はパーカーのボタンだけは外しているがま
だ脱ぐことも無く、前を掻き合わせてちょこんと座っていた。
「すぐに入れるよ。寒かったろう? さあ、入ってお出で! ここで脱いで行く
といいよ」
<パーカーを脱ごうとしたのだが、下は何も履いていないのに気付いて、パーカ
―を脱げなかったのだな>と、思い、田岡は和美が脱ぐ瞬間を見られる幸運に感
謝している。
「えっ? ここで・・?」
「そうさ。ここでだよ。ここは暖かくなってきているし・・ここで、脱ぎなさい」
恥ずかしがる和美を見ていると、何か意地悪をしてしまうようだ・・田岡は自分
自身にちょっと驚きながらも、最後は命令口調になっていた。
「・・・はい」
命令された和美は紅くなりながらも素直に返事をして、それでも恥ずかしそうに
後ろを向いてパーカーを脱いだ。
ズボンもブリーフも履いていない白い可愛らしいお尻がパンストを通して見えて
いた。
<和美を女にしたら、パンティを履かせることなく外出させてやろう・・>と
思っている田岡だった。

 「お湯を止めて・・良く温まってくるのだよ・・」
田岡はそう言って、恥ずかしがってグズグズしている和美を無理矢理せかせて、
タンクトップを脱がせパンストを脱がせている。白いお尻がフルフルと振るえ
ていた。
和美を風呂場に追いやってから田岡はパーカーをハンガーに掛け、持って来た和
美のブリーフとジーパンをクロ―ゼットに入れている。
それからちょっと考えてから、自分の着替えのパジャマを出し、和美のために、
もう1つパジャマの上だけを出してやった。
上だけというのは、白く可愛いお尻を隠してしまうのはもったいないと思ったか
らである。
田岡は和美と一緒にお風呂に入りたかったのだが、単身用の小さな湯船にトイレ
が付いているだけの浴室では狭すぎて2人では入れない。部屋で待っているより
仕方がなかったのである。

 「これを着て、待っていたくれ・・・」
ほどなく浴室から出て来た和美と入れ違いに、田岡は言い終えて浴室へ行った。
田岡が暖まって風呂から出ると、和美は与えられたパジャマの上だけを着て恥ず
かしそうにベッドの端に腰を下ろしていた。
田岡の顔を見ると、上衣の裾を引っ張るようにしているが、腰までしかない上衣
は下半身に付いているものを隠してはくれないようだ。湯上りの脚が瑞々しい。
お風呂に入る前は寒さで縮かんで小指程の大きさだった男性器が、隠した手の間
から見えている。
今は期待からか幾らか勃起をしているようで、ちらっと見えたタマタマは小さな
紅玉のようだった。
膝を揃えてベッドに腰を掛けている彼の裸の脚の毛は薄い・・と、いうより、ほ
とんど見当たらない。
裸の下半身が不安なこともあって膝を揃えているのであろうが、まるで、女の子
の下半身であるようである。<これで、脚を流してくれたらまるで女だ>と
田岡は思った。(続く)


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