調教し
- 2023/03/18
- 23:52
調 教 師 ー ( 1 )
『 どんな要求にも絶対に従うこと。肉体を傷つけるようなことはしない。
その代わりに、恥ずかしい行為はさせる。強い刺激が必要だからである。
態度もそうであるが、言葉使いも、容姿も重要なファクターである。
年を取ると好みの範囲が狭くなってしまったから、ちょっとのことでも興味
を失ってしまう。若い頃のように、男さえ居れば良いと言うものでもない。
だから、肉体も精神も意識さえ完全な隷属でなければならないのだ』
以上のような達筆であるが、判じ物のような文が依頼書には添付されていた。
俺はフ~ンと唸ってしまった。
言いたいことが俺には判るような気がしたほど、的確に書かれていたからだ。
免疫検査・サイズ測定を済ませた全裸の若い、美貌とも言える男が1人運び込
まれて来たからだ。
若い男は眠らされた上に手足を縛られた状態で、俺の元に届けられてきたんだ。
俺は奴隷調教人だ。
本来ならば、若い女を調教して完璧な性奴隷にして、依頼人に引き渡すのが
俺の仕事である。
しかし、今回はちょっと勝手が違っている。
依頼人の代理と称さる律儀そうな老人が、全裸で眠らされている若い男を
俺の手元に運んで来たのだ・・
「旦那様はこの者を手術によって女に改造してほしい・・と申されて0ります。
ただし、1か所だけは・・男性の部分だけは残して、後は完全な女性に・・・
と云う条件をお付けになりました。
期限は9カ月。要する費用は一括払いで・・ここに揃えてありますので・・
宜しくお願いします」
白髪頭の執事らしき老人はニコリともせずにそう言うと、痩身を折ってお辞儀
をしたかと思うと部屋を出て行った。
俺はその札束を2000万円だと踏んだ上で、その条件を受けたのだった。
俺の本来の仕事は女を調教して依頼人に渡す・・ことであるが、男を調教して
2000万、調教のし甲斐だある・・と思ったんだ。
俺は、別に金に困っている訳じゃない。2000万円の金額に目が眩んだ訳
でも無いのだ・・
それに・・『 2度とこのような依頼は来ないんじゃないか・・』と考えたの
だ。
『 俺の腕前が試されている・・』とも思ったのだ。(つづく)
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