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小説 舞の楽園 ( 調教師 )






調教師   ー ( 9 )

     剃刀が5~6度滑るともう体毛は無くなり、真っ白な肌が白々としていた。
   「さあ。終わった! 綾雄。立って鏡を見て見ろ! お前の毛は薄いから剃る手間は
   かからなかったし、仕上がりは抜群だぞ・・・!」
   寝ていた綾雄を引っ張り上げて、男の助手は綾雄を鏡の前に立たせ、綾雄の恥ずかし
   がる様子を楽しんでいるようだ。
   俺は目の前に突き出された綾雄の毛の無いオチ〇チンを良く良く見ていた。

     これも、調教の1つであることは承知しているが、可愛い顔に涙を一杯貯めた
   綾雄のかおは俺にはセクシーに見えたから不思議だ。



          調教部屋では綾雄の調教が続いている・・

「 は、はい。女になります・・」
   丸裸で両手を万歳しているように上げた綾雄は精も根も尽き果てたような声で言ってい
   た。
   疲れも鞭で打たれると云う恐怖もあっただろうが、今の綾雄には自分自身の男性が普通
   の人よりも小さいことのほうが罪に思っているに違いない。

     「ヨシ!いい子になったわね・・」
   助手の女は酷く優しい声を出して、鏡超しに俺の方にウインクを送って来た。
   彼女は俺が見ていることを知っているのだ・・
   俺は隣室からは見えないのを忘れて、思わず右手でO K のサインを出していた。

     「だけど・・」
   黒革の小さなブラとパンティだけの女の声が元の恐ろしい声に戻った。
   『 この女は良くそんなに声の質と言おうか、声の調子を変えられるものだ』といつも
   感心するのだ・・
   「 それじゃぁ・・返事になっていないわ!・・お前はマゾの女になりたいんでしょう
   ?。女になりたかったら女の声でイントネションも女の言葉で言わなくっちゃ・・」
   ここまでは比較的優しかった・・
  
     「 もう1度、言ってごらん!」
   今度の彼女の声は俺でも震え上がるほど怖かった。

「どうぞ。わたくしの身体を改造して女にして下さいまし・・。そして・・マゾ女
   にしていただきとうございます」
   「マゾ女になります為でしたらば、どんなに厳しい調教をも喜んでお受けいたします
   ことを、ここにお誓い申し上げます・・わ。」
   「どうか・・ご指導のほどを宜しくお願いいたします・・」
   
     それから十何発かの鞭音がして、綾雄の耐えぎるような悲鳴が聞こえて、綾雄の口
   からは女声の女言葉らしきものが発せられていた。


    腕を上げて無防備な全裸の綾雄の身体がよろめいた。
   さっきからの万歳の姿勢と鞭での調教は綾雄の抵抗心を根こそぎ奪っている。
   綾雄は可愛い貌を歪めて、ただ助手の女の嬲りと嘲りに耐えている。

    「もう・・お許し下さい・・・ませ」
   綾雄の口からは細いながら、女のような言葉が初めて自分の意志で発せられていた。
   女は満足げに頷いた。(つづく)

     
   

     
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