小説 舞の楽園 ( 調教師 )
- 2023/03/31
- 00:05
調教師 ー ( 12 )
「 跪いて・・朝のご挨拶をしなさい!教えられているでしょう・・?言われた通り
やらないと・・後で厳しいお仕置きを受けることになるわ・・」
食膳を部屋の隅に置いた少女は目元を朱に染めながらも、殊更硬い声を出した。
綾は昨日の調教中に言われていたことを思い出したようだ。
明らかに顔色が変わった。
昨日最後に言われていたことは、「この部屋に入って来た男でも女でもご主人様よ。ご主
人様の言うことを何でも聞かないと・・厳しいお仕置きをするわよ・・」と言われていた
のだ。
それでも・・恥ずかしいのが勝っているのか、ノロノロとした動作でベッドから降りて
立ち上がった。
ますます勃起している下半身は両手で隠したままだった。
「 おはようございます。後輩奴隷の綾と申します。綾はご主人様の女奴隷でございま
す」
「 一生懸命お仕えする所存でございますので・・どうか、綾を可愛がって頂とうござい
ます」
敷かれたジュータンの上に、ガックリと打ちひしがれたように膝を突くと、上体を折り曲
げて頭を伏せ、昨日何回も復唱させられた言葉を言っている。
その言葉の言外には、調教に反抗した者の鞭打ちの怖さと、自身に対する無念さが織
り交ざっていたと俺は思っている。
少女奴隷はこんなに打ちひしがれて可哀そうにと言った表情で、全裸で蹲る年上の男
を暫くは見ていた。
今日の自分の役目を思い出したようだ・・
自分の役目は、自身が奴隷になって連れて来られた初めての朝のことを、思い出せばおの
ずと判るはずである。
「 奴隷女『 綾 』と言うのね。綾。奴隷の朝の作法を教えるわ・・!一度しか言
わないけれど、よく覚えておおき!」
少女はこの朝、自分が言われたことを思い出している。
「まず・・私の名前は『 涼 』っていうの!涼って呼んで・・!」
俺は忘れていた少女の名前をやっと思い出した。
「普段は成人した女性を調教してくれ・・」と言う依頼が多いのだが、この美少女の場合
は義理の父親が「 処女のままで・・」と依頼に来たことを思い出している。
「 この助平親父が・・」と思ったこともついでに思い出した。
俺はこの職業に就いてから、奴隷を『 可哀そうに・・』と思うことを辞めている。
「 綾。ご主人様がお起きになったて朝のご挨拶が済んだら、ご主人様のおチ〇ポを
パジャマから取り出して、お前の口で咥えて、朝のご聖水を頂くのよ!」
「ご聖水って分かる・・かい?」
少女涼の口からは、美少女に似つかわしくない言葉が吐き出された。
綾は不思議そうな顔をして頸を振っている。
「 ご聖水と・・言うのは・・」
涼の口がちょっと歪んだ。
流石に・・美少女の言うことではない・・と判ってはいるようだ。
しかし・・恥ずかしがる少女も言わないと後で、調教師によるキツイお仕置きが待って
いることを良く分かっている。(つづく)
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