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小説 舞の楽園 ( 調教師 )





調教師   ー ( 15 )

「 ヒェーッ」
   男が近づいて来るのを目にした綾の口から、処女の女そっくりな悲鳴が迸った。
   綾の眼は瞬きもせずに、巨大な赤銅色のそれに注がれている。
   『 ひょっとして、上流階級に育った綾は、大きく勃起した男性自身など、見たこと
   が無いのではないか・・・』と俺は疑ってしまったほどである・・

大きくって硬く、見方によってはグロテスクなそれは、自分自身のモノと比べてあ
   まりにも巨大で、形も色も比べ物にならない・・綾は思ったに違いない。
   余りに小さいピンクの男性を他の人と比べたことさえ無いのであろう・・


    真っ黒に日焼けをした逞しい男が、否、真っ黒なチ〇ポまでオッ起てた男性が自分
   の方へと歩いて近づいてくる。
   「 イヤァ!来ないでェェ。イヤですぅぅ・・」
   ハッと気が付いたようである。
   さっきの浣腸と言い、オマ〇コに軟膏を塗って置け・・と言われたことと言い、女に
   され、あの黒光りする男根で犯されるのは自分のアヌスである・・と気付いたようだ。
   「イヤ~ァ。来ないでェェ!怖い・・怖いよう・・」
   パニックに襲われたようで、泣き出してしまっ

    「 静かにしなさい!鞭が欲しいのかい・・・?」
   助手のグラマーが威嚇するように鞭をビューと鳴らした。
   綾は昨日の鞭打ちされた痛みを思い出したようだ。暴れるのを辞めて啜り泣きを始め
   た。


    「 ヘッヘヘッ・・。可愛いなあ・・俺が優しく女にしてやるよ!」
   「 初釜って言うやつだな・・。俺に任せておけ・・・!」
   全裸の助手の男は至極嬉しそうに笑って、ベッドの上で向こう向き ( 鏡の後ろか
   ら見ている俺の方から見ると、こちらを向いている )で震えている綾のバックに身
   を横たえた。
   ベッドが医療用で狭い所為でもあるが、綾の白いお尻に故意に黒い巨大な男根を密着
   させている。

   その姿は、あくまでも白い肌の女のように小柄な男性と、真っ黒に日焼けをしたヘラ
   クレスのような男と奇妙な対象美があった。

    グリグリと押し付けられる硬い剛直に耐えられなくなったのか、シャクリ上げなが
   ら白い小さいお尻がモゾモゾと動く様は、卑猥を通り越して可哀そうな気もして来る。
   しかし。助手の女の振るう鞭の怖さと痛さを知っている華奢な肉体はもう「 イヤ」
   とは言わなかった。
   日焼けをした真っ黒な手が下から伸びて、真っ白な胸の桃色をした小さなボッチを摘
   んでいる。
   そして・・黒い裸の下肢が白い脚に絡み付いた。

 俺は手元にあるリモコンで隣の調教部屋の音量を少し上げた。
   「 可愛いな!お前は俺のオンナになるんだよ・・。女になって、可愛がられるのだ
   よ・・」
   助手の男のヘラクレスが後ろを向いて寝ている綾の長めの髪を掴んで、顔を上向かせ
   た。

    「ハアハア。ハアハア・・イヤッ」
   綾の息が乱れている。
   言い終わらないうちに白い貌に助手の唇が重なった。
   全裸の助手の左の手は綾の頭を掴んでおり、顔が動かないようにして、デープキッス
   を繰り返している。

     白い綾の腰の辺りを撫ぜている黒い右手が、何時の間にか透き通るようなお尻に
   廻っている。
   円を描くようにお尻を撫ぜまわされ、そっとお尻のアワイを開かれて、綾は顔を振っ
   てモガクが助手の唇は離れない。(つづく)

    










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