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小説 舞の楽園 ( ギブス )


        ギブス  -4
  (3)紀香になって・・
 「如何したんだ?こんなところで・・・」
固まってしまった紀夫を見て、譲と同室の紀夫だということを認めた庄司が
頓狂な声を上げた。誰でもそうするだろう。
「今、確かに紀香と言っていたよな?そうか・・お前は女に・・・女に成り
たいと思っているんじゃ・・・ないよな」
龍三がコチコチになってしまった白い躯を見て信じられないと言うように呟
いた。
「・・・・」
自分を知っている2人に扉を開けられて大いに動揺した紀夫は恥ずかしくっ
て黙ってしまって俯いたが、事実を言われて思わず頷いてしまっている。
頷いてしまってから「シマッタ」と思ったがもう遅いようだ。
「そうか・・・女になって、オマ〇コを籤ってオナニーってやつか・・?」
入院中の譲と龍三と庄司は中学時代からの同級生で、何時でもつるんで行動
をしている。
その譲がバイクの自損事故で昨日、転んで怪我をしてしまい全身打撲で城東
病院へ入院して来た。
龍三と庄司の2人は譲の見舞いに来ていた。今日も見舞いに来て、譲の同室
の紀夫を「女にしたいように綺麗だ」と噂をしていたのである。
2回目の見舞いの今日は口にこそ出さなかったが、半分は譲の見舞い半分は
紀夫に会いたいと思っていた。そして、紀夫の同室の後の4人にも見舞いの
菓子を配って、紀夫のところにも持ってきていろいろなたわいないことを
話していっている。
普段ならば9時までの見舞いの時間を、担当医師と面談と言うことで大幅に
延長して10時近くなってしまっていた。
譲の今後の予定なども聞いて、後は紀夫のことも話題にしていたのである。
「やっぱり・・そうか。だけど、男のお前が女に成りたいなんて・・」
恥態を2人に見られて瞬間的に、トイレの蛍光灯の下でも識別出来るほど、
身体中が真っ赤に染まった紀夫を見て、絶句した2人であった。

 「どうだ!俺たちの女にならんか?そうすれば、ここでアナルオナニー
をしていたことは・・・内緒にしてやるぞ・・」
紀夫の背中を押さえている庄司と裸の白い左足を押さえつけている龍三は目
と目を見合わせて頷きあった。
幼馴染に言葉はいらない。
2人は車椅子に乗っている綺麗な顔をした紀夫を憧れていたのだ。いや、意識
はしていないが惚れていたと言っても過言ではない。
2人にとっては、紀夫のアナルオナニーを見てしまったことは、チャンスが向
こうから転がり込んできたように思ったのである。
「そうだ!それがいい。俺たちの女になれ!!可愛がってやるぞ!!どうせ
女になって男に犯されることを想像していたんだろう?紀香ちゃんよ・・」
庄司が最後の言葉はニヤニヤと笑いながら言っている。
紀夫は「紀香」と言った言葉まで聞かれてしまったのかと絶望的な気持ちにな
っている。(続く)
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