小説 舞の楽園 ( 私は薫 )
- 2023/09/13
- 23:18
「 薫 」(10)
躯を密着させると、俺は山ちゃんをヒシと抱いてやっていた。
「あっ、山ちゃんも一物を硬くしている。山ちゃんも俺と同じ気持ちでいるら
しい・・・山ちゃんがこの部屋に入る前に『わたしと一緒に寝たい?』って尋
ねたのは、こう云うことだったのか?俺が鈍くてゴメンな。アリガトウよ」と
思った。
本当は男である自分から言わなければならなかったのだ。この年上のこの人に
恥を掻かせてしまうような真似をしてしまった。
山ちゃんは自分から女になろうとしているんだ!
「俺はこの純な人を大切にしなければ、罰があたる」とまで、考えてしまって
いた。
<女の幸せ>
今ちゃんが私に身体を強く密着させています。今ちゃんの男性自身が大きく
なっているのがズボンの上から私に押付けられています。
『ああ、今ちゃんも興奮しているのだ』と思ったんです。
私の気持ちはどんどん昇って行きまして、切なくなって来ています。『これが
女の気持ちなんだ』と思ったのです。
早く何とかして欲しいと考え始めている私のものに、ズボンの上からですが大
きくなったものを擦り付けているのです。
玄関に立ったままで今ちゃんは情熱的なキスをしながら、私を抱いていた手
を下に下ろして、私のお尻を撫ぜて来ているのです。私は嬉しくなってお尻
を振ってしまいました。
私のやや大きくなったものを、彼の今まさにピンピンになっているものに押
し付けていました。
彼は繰り返しキスをしてくれて、とうとう舌が私の口中に入って来ました。
その情熱的なキスに私も答えて、舌と舌が絡み合ってクチュクチュと音を立
てています。
今ちゃんはますます積極的になり私の口中に唾液を送り込んで、私はその唾
を飲んでいました。それはとっても甘く甘美なもので、私の起立したもの
からは少量の液体さえ出てきているような感じがしました。
「ねえ・・・お部屋に入って・・・」
立っているのが辛くなった私は彼にお願いしています。
産まれて初めて男の人にキスをされてお尻まで撫でられて私は、もう女のよ
うな気持ちでした。思わず口にした言葉は甘い女言葉だったのです。
私のお部屋はもう既にお布団が敷いてあります。酔って1人で帰るとお布団
を引くのが面倒になってしまうので、大将のお店に行く時は(ほとんど毎日
ですが・・・)行く前に敷いて行くのです。
あっ、万年床ではありません。朝は必ずお布団を陽に干して畳むのですもの
• ・・・
「裸になりなよ・・」
お布団の上に座った私を押し倒して、再び抱いて来て唇を奪っておいて、山
ちゃんはそう言っています。今ちゃんは今までと違っていやに積極的です。
『男の人はそのぐらいでないと女の人は満足が出来ないわ・・・』と、私は
もう完壁に女の思考でした。【続く】
スポンサーサイト