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小説 舞の楽園 ( 副操縦士 ピエール )




副操縦士 ピェール - ( 10 )

誰かが扉を開けて、部屋の中に入って来た。
  俺の身体の上で喘いでいるリンはまだ気が付いてはいないようだ・・
  「 ミス・シャルル。あなたは相当な淫乱女ですね・・」
  入って来た影はピェールだった。
  彼はさも軽蔑したように彼女に言った。

   俺は驚いた。
  彼は今頃は東京に居る筈だった。
  後から聞いた話では、彼は俺に会いたくて、同僚に頼み込んで、乗務を交代
  してもらったのだ・・

   リンは俺よりももっともっと驚いたようだ。
  「 おう。ピェール!」
  ベッドサイドの薄暗い照明の中で、ピェールを認めて金切り声を上げていた。
追いかけていた男に、他の男とひとつになっている現場を見つけられて、動
  揺したのだろう・・
  
   サッと俺を含んでいる腰を上げた。
  流石に恥ずかしいのか後ずさった。
  いきなり結合を解かれた、俺のジュニアはそそり立ったままドクドクと脈を
  打っていた。

   「 ああっ・・」
  勃起したジュニアを見たピェールは歓声を上げている。
   「 凄い・・わ!」
  副操縦士の制服を着たままの彼は、傍に立ち竦んでいるリンを突き飛ばして、
  俺の股間に駆け寄ったのだ。
  そして・・ジュニアを掴むとパクリと口に咥えた。

   「 止めろ! ピエール」
  俺は背中に快感が走ったが、傍でリンが呆然と突っ立っているのだ。咄嗟に
  身体を捻ってピェールに言った。

   「 ああっ・・ダメ!」
  勃起したジュニアは彼の口から外れて震えている。
  ピェールは完全に女のような言葉使いで叫ぶと再びジュニアを咥えた。

   「 まさか・・?ピエール。あなた、男だけを愛する種類の男ではないで
  しょうね・・?」
  その様子を見ていたリンが真っ赤な顔をして震え声で言った。
  それに答える代わりにピェールは、俺のジュニアをさも美味しそうに舐め
  廻している。
  彼は完全に開き直っていた。

   「 わたし。あなたを見損なっていたわ! ピエール」
  リンは泣き出しそうな声を出している。
  「 あたし・・女って嫌い・・よ!」
  ピェールはジュニアを口から出して嫌悪感も露わに、吐き捨てるように言っ
  た。

   「 そんな・・」
  リンは絶句した。
  幾ら社長令嬢であろうとも、結婚まえの女である。彼氏から言われたことは
  ショックであろう・・

   「 あんたは・・男に抱かれたいのでしょう!雨宮さんのモノはご立派よ
  !。 気が済むまで・・抱かれるといいわ・・」
  「 あんたが淫乱娘だと言うことは・・世間には黙っていてあげるわ!」
  すっかり女言葉となったピェールはリンを見て、皮肉タップリに言った。
  ( 続く )





























   
   
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