小説 舞の楽園 ( 副操縦士 ピエール )
- 2023/11/15
- 23:09
副操縦士 ピェール - ( 10 )
誰かが扉を開けて、部屋の中に入って来た。
俺の身体の上で喘いでいるリンはまだ気が付いてはいないようだ・・
「 ミス・シャルル。あなたは相当な淫乱女ですね・・」
入って来た影はピェールだった。
彼はさも軽蔑したように彼女に言った。
俺は驚いた。
彼は今頃は東京に居る筈だった。
後から聞いた話では、彼は俺に会いたくて、同僚に頼み込んで、乗務を交代
してもらったのだ・・
リンは俺よりももっともっと驚いたようだ。
「 おう。ピェール!」
ベッドサイドの薄暗い照明の中で、ピェールを認めて金切り声を上げていた。
追いかけていた男に、他の男とひとつになっている現場を見つけられて、動
揺したのだろう・・
サッと俺を含んでいる腰を上げた。
流石に恥ずかしいのか後ずさった。
いきなり結合を解かれた、俺のジュニアはそそり立ったままドクドクと脈を
打っていた。
「 ああっ・・」
勃起したジュニアを見たピェールは歓声を上げている。
「 凄い・・わ!」
副操縦士の制服を着たままの彼は、傍に立ち竦んでいるリンを突き飛ばして、
俺の股間に駆け寄ったのだ。
そして・・ジュニアを掴むとパクリと口に咥えた。
「 止めろ! ピエール」
俺は背中に快感が走ったが、傍でリンが呆然と突っ立っているのだ。咄嗟に
身体を捻ってピェールに言った。
「 ああっ・・ダメ!」
勃起したジュニアは彼の口から外れて震えている。
ピェールは完全に女のような言葉使いで叫ぶと再びジュニアを咥えた。
「 まさか・・?ピエール。あなた、男だけを愛する種類の男ではないで
しょうね・・?」
その様子を見ていたリンが真っ赤な顔をして震え声で言った。
それに答える代わりにピェールは、俺のジュニアをさも美味しそうに舐め
廻している。
彼は完全に開き直っていた。
「 わたし。あなたを見損なっていたわ! ピエール」
リンは泣き出しそうな声を出している。
「 あたし・・女って嫌い・・よ!」
ピェールはジュニアを口から出して嫌悪感も露わに、吐き捨てるように言っ
た。
「 そんな・・」
リンは絶句した。
幾ら社長令嬢であろうとも、結婚まえの女である。彼氏から言われたことは
ショックであろう・・
「 あんたは・・男に抱かれたいのでしょう!雨宮さんのモノはご立派よ
!。 気が済むまで・・抱かれるといいわ・・」
「 あんたが淫乱娘だと言うことは・・世間には黙っていてあげるわ!」
すっかり女言葉となったピェールはリンを見て、皮肉タップリに言った。
( 続く )
スポンサーサイト