正太様のオンナ
- 2023/11/20
- 22:36
正 太 様 の オンナ ー 3
・
< 妻の残した物・・>
息子が高校生になった4月も下旬のことなのです。
息子は中学2年生になりました頃から、急に背丈が伸びまして、逞しく筋肉
も付きまして男性の肉体になって来ました。
中学1年生の頃よりサッカー等の運動をやっていましたからだ・・と思われま
す。
運動音痴の私には体格等も似ていなく、元妻の父親に似ているようなのです。
今では・・160cmしか無い私を見下ろすくらいですから、170cmは超
えていると思います。
それで「 パパ・パパ」と言うのですから、可愛らしいと言うよりも、ちょ
っと可笑しくもあります。
4月も終わりに近づいて、私の勤めている建設会社も連休に入りました。
大型連休の初日のことです。
息子の正太も中学の頃より続けているサッカー部に、高校生になっても入っ
ているます。
今日も学校に行って、練習をすると言っています。
「 今日も学校に行くのかい・・?帰りは・・何時ごろになるのかな・・
・?」
「 判らない・・よ!初めてだもの・・。遅くなるのじゃないのかな!」
「 夕飯は・・帰って来てから食べる・・よ!」
朝、何時もの6時45分より大分遅く起きて、D Kに入った私は、正太が
学生服に着替えているのに気が付きました。
声を掛けると、そのような答えが返って来たのです。
私の家の夕食は、何時も私が帰ってから2人で食べるようにしております。
7:30から 800ごろになるのが常でした。
正太の返事を聞きまして、その頃に帰る・・と言ったのだ・・と考えたの
です。
正太が学校へ出かけた後。
元妻の残して行きました洋服や下着・化粧道具の類をそろそろ処分しなくて
は・・と思いました。
いえ。前々から処分しようとは思って居たのですが、忙しさに紛れて捨てる
のを躊躇っていたのです。
使っていない元妻の部屋に入り、洋服箪笥を開きました。
本当なら嫌いでは無かった人の匂いがしました。
その匂いを嗅いだ途端に、元々からありました女装願望が頭を擡げて来た
のです。
如何してなのかは分かりません。
『 どうせ捨てるならば・・ちょっと着て見ようかしら・・』
カラーの豊かな妻の洋服を前にして、そう呟いておりました。
今は、捨てるのにもお金が掛かりますし、少しずつゴミ捨て場に持って行く
方法はありますが、そうするとご近所の奥様方に何を言われるか・・と思
うと捨てるに捨てられなかった・・と言うのも一因かも知れません。
妻の使っていた洋服ダンスを開くと、本当に色とりどりの洋服が並んで
掛けられておりました。
ワンピース・ツウピース・裾の長さの異なるスカート・パンツの類100枚
くらいはあるのです。
色もピンク・黒・紺・黄色・紫・その中間色など色とりどりの洋服です。
私の男物の単調な色の洋服を見慣れたいる目には驚きです。( つづく )
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