fc2ブログ

記事一覧

小説 舞の楽園 ( 正太様のオンナ )






   正  太  様  の  オンナ  ー 10

私の顔は髭も薄いのです。
   化粧水を付けてクリームを塗り,白粉を着けると、ほどんと顔の髭の部分
   の薄い黒ずみは隠れています。

    目に付け睫を付けようとしましたが、両目を瞑ってしまって、旨く行か
   ないので、苦笑いをしながらも付け睫は諦めました。
   マスカラとアイラインとで、何とか形ばかりを整えました。
   頬紅を塗り、ルージュを塗ると出来上がりです。

    改めて見ますと、マスカラとアイシャドーも、白粉も何もかもが濃いの
   です。
   「 次からは・・薄くしようかしら・・」と独り言を言っていました。

    最後に・・ウイッグを冠りました。
   タンスの上の丸い箱のなかにはウイッグがあることを知っていました。
   2つある箱のうち、髪が長くって茶色がかった方を選びました。
   『 ブラウンの髪の方が今の私の姿にあうかしら・・』と思ったからです。
   
    独り言もそう云う思考も、もう完全に女です。
   チョットお化粧は下手で、まるで夜の女のお化粧のようですが・・

    鏡の中の私はニッコリとしたり、お澄ましをしたり、口を大きく開いて
   は閉じたりしまして、お化粧の出来栄えを見ておりました。
   別に・・美しく出来なくっても、お化粧をすることの楽しみを見つけて
   楽しかったのです。

    暫くはスツールに座って楽しんでいました。
   段々と冷静に観察できるようになってきました。
   今しましたお化粧が物足りなくなって来たのです。
   確かに・・チョット濃い目で、グロイように感じています。

    
    女装をしたままの姿で洗面所に入りまして、これも妻が残して行った
   クレンジングクリームを手に取りました。
   洗顔をしまして、又、鏡の前に座ります。
   お化粧を初めからやり直す積りです。

    今度は全部の化粧品を薄めに塗り込めまして夜の女を止めて、普通の
   女性のように仕上がりました。
   嬉しくなった私は、今度も鏡の中の女性と遊んでいました。
   「 隆子。綺麗になったわね・・!そうよ!わたしは美しいわ!」と
   独り言を言ってです。
   「 正太様! 隆子を可愛がって下さいませ・・ね」とも言っていまし
   た。


     
< 帰って来た息子 >

    突然、私の居ますお部屋の仕切りの襖が開いたのです。
   息子の正太が真っ赤あ顔をして立っていました。

    「 アッ・・」と言った切、私も息子も固まってしまいました。
   特に、息子と確認した私は身動きさえ出来ないくらい動揺しておりま
  した。


    息子の正太が玄関を空けたのさえ、気が付いていませんでした。
   どうやら・・2 度目に洗顔している最中に帰って来たものと思われ
  ます。

   「 自分の部屋に行こうとしたけど、私の可笑しな声が聞こえんだ!
  」と後で息子の正太様は申しました。
  「 異様な空気が漂っていて。声を掛けられなかったんだ!」とも言
  っております。
  私は女装することに夢中になっていまして、息子が帰って来ているこ
  とにも気が付かなかったのです。

   もう・・4 時になっていました。
  私が女の姿になっていることも、「 正太様・・」と言っていたことも
  全部知られてしまったのです。


「 隆子!俺のオンナになれ!」
  
   息子は隣の部屋にいまして驚いたに違いありません。
  後で言っておりました。
  最初は『 女になっている父親に恥は搔かせたくない・・』と思った
  そうです。
  『 そして・・女になっている父親に、次第に興奮して来た!』とも
  言っています。( つづく )

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

舞

Author:舞
FC2ブログへようこそ!