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小説 舞の楽園 ( 息子 )


          息子 -(2)
 「止めてよ~。お父さんに何をするの?止めて・・・」
私の血を引いたのでしょう。小柄で色白の隆弘が私を押さえつけている丸裸の
茶髪の男に、これも全裸でむしゃぶり付いて来ました。
「馬鹿野朗!!隆子。大人しくしているんだ!」
身体が一際大きくて片身耳にピアスをしている一際凶暴そうな全裸の大男が、
むしゃぶり付いている隆弘を突き飛ばしました。身体も大きいその男が頭目の
ようです。その男は隆弘を楽々と跳ね飛ばして、隆弘の腹部を蹴り付けている
のです。
また隆子と言っています。私は隆弘が彼等の女にされているらしいことを悟り
ました。
丸裸の隆弘はお腹を蹴られて苦しそうに身体を丸めています。
「何をするんだ!・・・隆弘大丈夫か・・・」
押さえつけられている私は隆弘を蹴ったその全裸の男を睨みつけ隆弘に声を掛
けましたが、隆弘はもう反撃する様子は見せずに涙ぐんだ目を瞬かせるばかり
でした。
「隆子。大人しく親父が姦られるところを見ているんだ!動くんじゃねえぜ。
動いたらお前をギタギタにしてやる!!」
ピアスの一際凶暴そうな大柄なその若い男は仁王立ちになって、勃起した男根
を誇示するように掻きながらそう隆弘を脅していました。
高校2年生と言っても小柄な隆弘はその男が怖いのか、白い身体を震わせて
泣きながらおどおどと頷いているのです。
私はこの時ほど、隆弘を小さく生んだ分かれた元妻を恨んだことはありませ
ん。

  <2>
 私は都内の小さな運送会社の経理課に勤務しているサラリーマンです。名
前は石田明広というのです。
息子の隆弘は都立高校に通っている2年生です。
会社の経理課の仕事は判で押したような仕事で、定時の5時になると机の上
を片付けて5時15分には会社を出られるのです。ですから、帰宅は6時半
少し前になるのです。
けれども、つき1回位の割合で支払いが滞っている会社の事務所なんかを廻っ
て帰ることがあるのです。
その会社や事務所が遠くにあるときは、家に電話をして家で留守番をしてい
る隆弘に遅くなることを伝えます。しかし、今日のように家の近くにその会
社があるようなときには真っ直ぐに帰ります。そのようなことは、年に1回
あるかないかです。
その珍しい日が今日だったのです。
あっ。妻は居ないのです。隆弘が小学生の時に出て行ったのです。それから
2人だけで生活をしているのです。良く隆弘はグレもせずに大きくなったと
私は神様に感謝しております。
私は久し振りで早く帰って来たので、隆弘を喜ばせてやろうと考えておりま
した。息子を誘って外でお食事でもと考えていたのです。
ところが家に帰ると、この有様です。(続く)
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