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小説 舞の楽園 ( そうすれば家族 )




そうすれば家族・・{ カミングアウト } ( 41 )

化粧室を出て行きますと、私の思った通りに和樹様はパートの皆さんの
  質問攻めに合っていました。

   「 血が付いていたんだ・・」
  赤くなりながら答えていらしたのが聞こえました。
  きっと・・私が初めて犯された時の様子を答えさせられていたのかも・・
  しれません。

   「 ゴメンナサイ・・」
  又、顔に血を登らせながら私は夫に謝っています。
  夫は黙って剝き出しの私の肩に手を置いて下さいました。

   「 お熱い・・のね!社・・頼子さん。お化粧を落としたのね・・」
  真っ赤になった私が肩に掛かった彼の手にソッと手を添えると、夫は握り
  返してくれています。
  その様子を見ていたパートさん達が唱和しました。


   「 頼子さんは色が白いから・・お化粧をする必要が無いわよね・・」
  2番目に利量の坂下さんが羨ましそうに言って、他のパートさんの同意を
  得ていました・
  もう・・パートさん達は私を女として認めてくれたようです。


   「 ・・で。今は幸せ・・?」
  1番若い・・と言っても40代後半の佐倉さんが非常に興味深げに、私の
  顔を覗き込みます。
  「 ええ! 幸せです・・わよ」
  伏せていた顔を上げて、小さな声ですが私はシッカリと答えました。

   その小さな声が聞こえたのか、私の肩に置かれた彼の手に力が加わった
  のです。
  そして・・いきなり抱き寄せられて上を向いた唇を奪われてしまったので
  す。
  今度のキッスは、彼の舌が私の口中を舐め廻してデープなキッスでした。

   パートさん達の前でのキッスは、恥ずかしくって仕方が無い私は抗がら
  おうとしますが、背中に廻った彼の手の力が強くって、如何にもならない
  のです。

   「 まあ。・・お熱いことで・・」
  「 可愛がって貰っているのね・・!」

   いきなりのキッスで動揺しています私の後ろで、パートさん達の声がし
  ていました。
  その声は、私達を非難している声ではありませんでした。

   パートさん達も中年になると、人前で無くとも、キッスどころか手も繋
  いだことすら無いようです。

   後で・・おしゃべりをしている時に聞いたところでは、「 SEX なんて
  とても・とても・・よ」と言っていました。(つづく)

  
   












      
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