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小説 舞の楽園 ( 部下のオンナになりました )





部下のオンナになりました ー ( 3 )

「 大きな音は出さないで下さい! 近所の人達に迷惑ですから・・」
   そのスナックで呼んでくれたタクシーに乗って、団地の棟の下に着くと、車の
   中では眠っています私を起こして注意をすると、タクシーの代金を支払ってい
   ます。
   言われた私は 『 あっ。この男は何時もチャランポランな態度だけれども、
   常識的なことは心得ているんだ・・』と酔った頭ながら考えています。

    団地は5階建ての棟が並んでいます。
   彼の部屋は5階建ての4階でした。エレベータはありません。
   酔っぱらっている私は4階までの階段も、彼の肩に捕まってやっとのことで登
   りました。

   
    「 今は独りなんです。だから・・気遣いは無用です」
   玄関前で背広のポケットから鍵を取り出しながら、彼は言っております。
   彼は結婚をしていませんでしたから、奥さんが居ないのは判っております。
   ・・だけれども、家には誰かが居るのか・・とも思っていた私は気が楽になっ   
   ております。
   これも・・彼の、私への気遣いであると感謝をしております。


    家の中に入ると、中は典型的な公団住宅の 2DK です。
   典型的な公団住宅と知っているのは、直ぐ上の兄貴が東京の団地に住んでい
   た 為にです。
   
    でも・・ちょっと違うのは、兄の所は6畳・6畳の 2DK でしたが、彼の
   ところはベランダ側の 6畳 まが板張りになっていることです。
   その板張りの 6畳間 の部屋の壁際に大きなベッドがドーンと鎮座していま
   した。

    「 酔い覚ましに・・何か飲みますか・・? お茶でも・・」
   酔って階段を上って来たことで、息が上がっている私に、2つしかない食卓の
   椅子の片方に座らせながら言いました。

    ところが・・彼に同居している人はいない・・ことが判って、気が緩んだ
   のでしょうか、グタッとのびてしまったのです。

    「 眠い! 悪いけど、寝させてくれないか・・?」
   「そうですか! じゃぁベッドを使って、寝て下さい・・」
   彼が言ったので、1つしか無いベッドを使うことにしたのです。
   彼には悪い・・と思ったのですが、何しろ眠くって仕方が無かったのです。

    既に背広は、部屋に入って直ぐに脱いでいましたが、ズボンは履いたまま
   の姿で、ベッドに倒れ込んでしまったのです。

    私の記憶はそこまででした。


      < 3 >

    私が眠っている間の出来事は、後で彼から聞いた話です。


    私は背広のズボンを履いたままの格好で、ベッドに倒れ込んだそうです。
   明日も着て帰らなくてはならない私のズボンが、彼は気になっておりました。
    毛布も掛けずに、ベッドの伏せに寝ている私のネクタイを取り、ワイシャ
   ツを脱がし、ズボンを脱がしてやろう・・としたのです。

    
    「 しょうがないなぁ! ズボンが皺になりますよ・・。ああ・・こん
   なに・・」
   彼は飽きれていますが、その時点では私をどうしょう・・と言う下心は無か
   ったと申しております。( つづく )




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