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小説 舞の楽園 ( オブジェ )


        オブジェ -5
 「何を・・・僕を如何するつもりなんです・・・?」
丸裸で仰向きにベッドに括り付けられた一夫は強い調子で抗議した。ここで
弱みを見せたら終わりだと思った。

 その瞬間、美貴の持っていた良くしなる1本鞭が、振りかぶられ唸りを上げ
て一夫の裸の太股に食い込んだ。
「ヒィィ・・・・」
太股に鋭い痛みが走り、打たれたところに横1文字に痣が赤く浮かんでくる。
「口の聞き方には注意することね。まあ、初めてだから質問には答えてあげる
わ・・」
美貴の頬には冷酷な微笑が浮かんでいる。

 「お前は奴隷になるのよ!それも、女奴隷よ!!ご主人様が飼育して完璧な
女にして下さるはずよ・・・」
「ご主人様はお前のことをお気に召したのよ。だから、お前はマゾの女奴隷に
なるのよ!私がお前の飼育係だよ」
「昨晩見たでしょう?マゾ女の雪枝を・・・雪枝みたいに従順なマゾ女に早く
なることね」

 奴隷、女奴隷、マゾ女、飼育・・・どうやら自分を飼育して、マゾの女奴隷
にするつもりらしい・・・一夫は太股を打たれた激痛が引いてヒリヒリ痛む中
で美貴の言葉を理解しようとした。
「いやだ!!奴隷になんかなりたくない!帰して下さい!お願いです!!帰し
てください!!!」
あまりの衝撃に思わず叫んでいた。最後の方は泣いていた。

 「ご主人様が決めたことよ。一生懸命女奴隷としてお仕えするならば、お前
は幸せになれるわよ。先輩奴隷の雪枝のようにね・・・」
「嫌だ!!お願いです。帰して下さい!!」
裸の背中が凍りつくような恐怖の中で、懸命にお願いを繰り返したが美貴は平
然と冷たい。

 「ほらっ、ご主人様がいらっしゃったわよ。ちゃんとご挨拶をなさい!」
茶色のバスローブを纏った井森が、いつものにこやかな笑顔を浮かべて部屋に
入ってきた。
「助けて下さい。この女の人が変なことを言うのです。帰らせて下さい!」
笑顔に誘われたように、縛り付けられている一夫は井森に訴えている。(続く)
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