fc2ブログ

記事一覧

小説 舞の楽園 ( オブジェ )


        オブジェ -6
 「ほう?。美貴が何かおかしなことを言ったのかな?」
井森は惚けて言う。目が笑っている。
「『奴隷女になれ』と言っています。助けてください!」
必死になってベッドに縛り付けられた全裸体を揺すって言っている。

 「じゃぁ、奴隷女になればいいじゃないか。わしと美貴に仕えるんじゃよ」
平然と井森は恐ろしいことを言っている。
「嫌です!奴隷女なんかになりたくありません!!これは犯罪です。いまなら
間に合います。帰して下さい!!ここで見たことは誰にもいいませんから・・」
「犯罪だと? そうか。誘拐して軟禁か。ハ、ハ、ハ・・・しかし、お前の
意思で奴隷女になるんだったら、犯罪にはならんだろう?」
井森は笑いながら、全裸の一夫に言っている。楽しくて楽しくて耐まらない
ようだった。

 「今から、お前を承諾させてやるつもりなんだ・・」
井森の目が残忍そうにギラリと光った。
「奴隷女にはなりません! 絶対に嫌です!!」
一夫はキッパリと言った積りであったが、声は震えていて弱弱しかった。

 「まあ、せいぜい頑張ってくれたまえ! オイッ。美貴!!」
井森は楽しそうにそう言うと、一夫が丸裸で縛り付けられているベッドの枕元
に置いてあるソファーに身を沈めて、女王様の格好をしている美貴に顎をしゃ
くった。
「はい、ご主人様。まる1日もあれば、身も心もご主人様にお仕えする奴隷女
にしてみせますわ。お任せ下さい」
黒い皮長靴をチャット合わせて、掌を額に挙げて敬礼をして美貴は言った。

 凛々しい女王様の格好をした美貴は1本鞭を手に、一夫に向き直った。
「まず名前ね! 一夫と云ったわよね。そうね、一子でいいわよね?」
ベッドに全裸で仰向けに縛り付けられている一夫の顎を掴み一子と命名した。
一夫はこれから、どんなことをされるのかと恐怖で震え切っていた。

 「一子! 一子、呼ばれたら返事をしなさい!!」
美貴は強い調子で言っているが、一夫は黙って頭を振った。
「そう、強情ね。いいわ! 何時までもつかしら?」
美貴は楽しそうに言っている。一夫は美貴のその様子を見て、さらに何をされ
るのかと怯えている。(続く)
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

舞

Author:舞
FC2ブログへようこそ!