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小説 舞の楽園  ( アマン )

   
         アマン  《 20 》
   また、私の紹介がありまして、以前いらした方は私がマスターだったことを気付いた
 方もいらしゃったようです。目を丸くしておられましたから・・
 森嶋様の方を伺いますと、『後に「私が男だ・・」と云うことが噂になるかもしれない』と
 思いますのに、彼は平然としています。
 何事も彼にお任せをしていますので、私もそのことに関しては何事も無かったように振る
 舞っておりますが心配です。
 森嶋様は実力的にも、そして精神的にも他の人達よりも抜きん出て強い人なのです。私も
 少しは見習わなければなりませんね・・

 また、森嶋様に紹介されました。今度は1人1人が立ち上がって名前を言っての紹介です。
 前の披露宴では揚がっていたわたしですが、大分落ち付いて来ました。1人1人のお顔を
 確認しながら紹介されました。
 しかし皆様は、私の女らしい姿に気後れされたのか冗談も言えないほど緊張をされており
 あす。
 男の中に綺麗にお化粧をして肌も露わな女が1人いるだけと云うのも、皆に注目されてい
 ると云うのも落ち着けないものですね・・


  第2部の皆様もお帰りになって、第3部が始まりました。
 今度の皆様は柔道部の中核を構成する3年生と4年生の皆さんのようです。
 副部長のサブと呼ばれている中郷さんを始め6人様です。お酒が入ってまいりますと皆様
 陽気です。
 「オイッ・・真琴。こっちは来い・・・!」
 森嶋様が私をよんでいます。
「キャプテン。どうして・・こんな素敵な女と知り合いになったの・・ですか・・」
 「キャプテンも・・隅に置けませんね・・・」
 森嶋様の隣に私が座りますと、3年生の米田とおっしゃる学生さんが、顔を赤くして聞い
 て来ました。
 そこにいらっしゃる皆様も、そのことが聞きたくってウズウズしていた模様ですが、聞け
 なかったようです。もう座はお酒が入って、無礼講と云った雰囲気に変っていました。

  「実はな・・真琴は女では無いんだ・・!男なんだ!俺がオンナにしたんだ・・!」
 隣に座っていらっしゃる森嶋様が、このところ大きくなったと自覚している私のお尻を
 撫ぜながら言い出しました。
 「いい女になった・・だろう・・?」
 何時もはウーロンハイですが皆さんと同じビールを飲んでいらした森嶋様が幾分顔を赤く
 して、そう私達の関係を暴露しております。
 以前お会いした数人の学生さんは『綺麗にお化粧をしているが、やっぱり男だったのか・
・ 』と分った方もいらしたようです。
他の数人の学生さんは『エッ・・・本当なのかよ・・』と驚きの表情を隠しきれませんで
した。(つづく)
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