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小説 舞の楽園 ( 淫らなマゾ牝 )

   
         淫らなマゾ牝  < 29 > 
  『何で・・・?何で僕がこんなに酷いことをされなければならないのか・・・?』新たに
女王様が来ることで。自分の境遇を考えてしまっています。しかし、幾ら考えても涙が
出るばかりで、解決策は見つかりません。
もうこうなったらば、従順な奴隷女として、彼等に仕えるしか他には考えられなかったの
です。
涸果てたと思われる涙が後から後から溢れていましたが、女王様も加えた3人の眸が怖く
って仕事には手抜きが出来ないのです。
洗濯機が止まって洗いあがったようです。
静子は洗いあがった洗濯物を持って、ベランダの脇に正座をしました。
静子が洗濯を始めて5日になりますが、ベランダには出ることは無かったのです。彼らは
静子の幽閉がバレルことを恐れていました。干す役目は村木様がしていました。
「あらっ・・・早く干しなさいよ・・・!」
美貴女王様が目ざとく、正座をしている静子を見つけてそう言いました。何時もとは違った
シチエーションに静子はオドオドと森様の方を見ております。
『もう・・・ベランダの外に出しても大丈夫だろう』と云うように森様が頷きました。

  「逃げられたらことだからな・・・」
静子の背後で森様と美貴女王様に言っているのを聞きながらベランダの曇りガラスの扉を
開いたのです。
初めて知ったのですが、そのマンションは大きな川に面しているのです。川の向こう側には
町並みが広がっておりました。
その川の河川敷にはゴルフ場がありまして、遠めですが幾人かがプレイをしているのが見え
ていました。
この部屋はどうやら8階立ての8階の角部屋らしいのです。ベランダには眩しいほどの陽の
光りが当たって明るく、前面イッパイの柵の影がコンクリートに伸びていました。
無毛の丸裸の身を隠すところさえ無いのです。静子は思わず臆してしまいました。
「助けて・・・助けて下さい」と大声で叫べば、川原でプレイをしている人達に気付いて
貰えたかも知れませんが、静子は毛を剃られた全裸の身が恥ずかしくって如何しても叫べま
せんでした。
その時も静子は、日光が当たっているベランダに無毛の全裸を晒す積りは起らなかったので
す。勇気が無かったのです。
これは後で考えたのですが、叫んで万が一プレイをしている人達が気付いて貰ったとしても、
川の向こう側からこちら側に来るまでには、静子は彼等に殺されてしまっているでしょう。

 「あのう・・・ここに、干さなければ・・・いけませんの・・・?」
表の人に見られる恐怖に縮こまってしまった局部を隠して洗濯籠を持って、テーブルに着いて
静子の様子を見ている3人の誰とも無しにオドオドと聞いていました。
「そう・・・そこに干すのよ!早く干してしまいなさい!」
事も無げに美貴女王様がおっしゃいます。
だが・・3人の、いえ森様と村木様は・・・実はホッとしていたのです。
もし、『静子が叫んだならば、直ぐに室内へ引きずり込んでしまおう・・・』と考えていたの
です。
彼等は思ったよりも静子の従順な態度に『もう逃げることはしないであろう・・・』と考えた
のです。『合格だ・・・』と思ったようなのです。(続く)
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