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小説 舞の楽園 ( 淫らなマゾ牝 )

   
         淫らなマゾ牝  < 34 >
  「化粧をしろ!早くするんだ・・・」
お化粧は美貴女王様が初めていらしゃってお化粧の仕方をお教えいただいて以来、毎朝必ずして
おります。今では上手になりまして、時間さえ掛ければ妖艶な美女に生まれ変わることも出来る
ようになっています。
ちなみに、夜の女のような厚化粧をして丸裸のまま森様と村木様と美貴女王様3人のお酒のお酌
をさせられたこともあります。
今朝はナチュラルなお化粧をしておりましたが、付け睫にちょっと濃い目のシャドーとピンクの
口紅をつけました。
顔を直して鏡を見ますと、素敵な女の人が立っているのです。お化粧をお教えいただいた美貴女王
様に感謝です。
「あたし。本当に女になったのかしら・・・」そう呟いて鏡を覗きこんでおります。 
「静子。何時まで鏡を見ているんだ!出掛けるぞ・・・早くせい!」
村木様の野太い声に、ハッと我に返ったのです。その声が無ければ、静子は何時までも鏡の前で
ジッと自分を見詰めていたと思います。

  玄関に置いてあった白いパンプスを素足に履いて、このマンションに連れて来られてから初め
てのお外です。
美貴女王様に教えて頂いたとは云え女性の姿で外出は、男である静子にとっては脅威であり、不安
なのです。それに・・・この2ヶ月近くも丸裸で過ごした静子にとっては、ミニのスカートにハー
フコート姿は恐怖に近いのです。
白いハーフコートから覗いている真紅のミニスカートの下は、毛を剃られたノーパンなのです。
オズオズと1歩を踏み出しました。
「背中を真っ直ぐにして歩くのだ。もっと、胸を突き出して・・・」
誰も来ないことを念じながら、カツカツとハイヒールのサンダルを鳴らして廊下を歩いて行きます。
たとえ誰に会ったにしても、『助けなど呼べない』と考えている静子です。
明るいお外は本当に久し振りで、木の葉の緑が目に染みていました。

 村木様の運転する黒のセダンはあるビルの全館に着きました。
8階建ての白いビルで、ビルの2階部分が形成外科クリニックになっているようです。
「2階は行くぞ!」
森様が顎をしゃくって、階段を登って行くように指示を出しました。村木様はセダンを来客駐車
場へ移動しております。
「先に登れ!」
階段のところで又、命令です。
静子は自分がノーパンなのを気が付いています。森様はそれを承知でおっしゃっているのです。
パンプスの白い素足を内股にして、捲くれ上げるミニのスカート気にしながら階段を登って
いました。
後ろを振り返る勇気はありませんが、『静子のお尻の半分ぐらいが森様からは見えているんだわ・
・ ・』と考えると恥ずかしくて仕方がありませんでした。
駅の階段などで女の人がバックを後ろに廻して階段を登っている光景を何度も見たことがありま
すが、その気持ちも分かるような気がしています。(続く)
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