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小説 舞の楽園 ( 犯されて )

       犯されて・・  < 22 >
       ( 節子の部屋 )
   それから2日間は浜中も節子の様子を見ていたのでしょう、何事も無く過ぎてお
 ります。
 小心者の節子には、浜中に犯されてしまったことを、会社の皆に知られることが1番
 怖かったのです。しかし。浜中はそのようなことを言いふらしたりした素振りも見せ
 てはいません。
 節子としては安心しました。
 しかし、節子になってしまった節男は、彼が何のアクションを起こさないことに対し
 て、何か物足りない気がしていたのも事実なのです。
 
  3日目の木曜日でした。節子の携帯にメールが入ったのです。
 節子が恐る恐るメールを開けると、やはり浜中からでした。
 「オマ〇コの具合は如何だい・・?今日の5:30に駐車場へお出で・・浜」とメー
 ルが入っていたのです。思わず浜中の席の方を見ますと、彼はニヤリと笑っていまし
 た。
 節子は浜中が会社の皆には言いふらさないことを知って、感謝したい気持ちでした。

  「何処へ・・行くの・・」
 浜中のセリカの助手席に座った節子は、浜中がエンジンを駆ける前に聞いています。
 もう女のイントネーションでです。
 「何処かで、夕食でも食べてから・・この前のモーテルへでも行こうかと思ってい
 るんだ・・」
 ちょっと低いけれども、もうすっかり女の声になっている節子に、浜中は気を良く
 して答えています。普段の浜中は優しい男なんです。

  「ねェ・・・私のところにこない・・?有り合わせのもので良かったら・・わた
 し、作るわよ・・」
 この前犯された時に、モーテルの支払いは浜中が払ってくれたことを、節子は気に
 していました。今度誘われたらば、自分の住んでいる公団アパートに誘おうと考え
 ていました。
 『自分よりお給料を貰っていない浜中に支払ってもらう訳にはいかないわ・・』と
 思っていたのっです。
「えッ・・いいのかい・・?」
 浜中はこの3日間。無理矢理姦してしまった自分のことを、節子が怒っているのでは
ないかと・・考えていました。
しかし、節子は普段通りの仕事を熟していて、怒っているようには見えないので今日
は意を決して誘い出したのです。
節子の言動は浜中にとっては意外でした。喜んでいました。

 節子が独り者で、公団アパートに住んでいることは、社員名簿で知っていました。
今日この場で、誘われるとは思ってもいなかったのです。それに・・彼は公団アパー
トと云うものの内部を見たことがありませんので、興味があったのです。
「節子が公団住宅に招待してくれるとは・・・思っても見なかったよ・・」
セリカの運転をしながら、浜中は感謝しておりました。
 「もう、わたしはあなたのオンナですもの・・あなたが喜ぶなら、どんなことでもす
 るわよ・・・」と節子は呟いていました。(つづく)
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