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小説 舞の楽園 ( 犯されて )

       犯されて・・  < 23 >
   「汚れていて・・恥ずかしいのですけれど・・・どうぞ、お上がりになって・・・」
 車で20分ばかりの団地の来客用の駐車場に滑り込んで、階段を上がってアパートの鍵を
 開けた節子は、もうすっかり女になっていました。
 そこは1DKのアパートで、6帖の畳敷きの部屋に連なって、矢張り6帖ほどのリビング
 キッチン、南側にはベランダに通じるガラス扉、左手前にトイレと浴室の扉が見えるので
 す。
 「フ~ン。こう云う風になっているのか・・?公団住宅には入ったことがないんだ・・!
 これで家賃はどのくらいするんだ・・?」
 浜中は靴を脱いで上がると物珍しそうに辺りを見回してそう聞いています。自分がオンナ
 にした者の部屋に初めて入るのだ・・・と云うテレも半分はあったと思えます。
 「共益費も含めて65000円ですことよ・・あっ・・・」
 跪いて、浜中の履いて来た靴を下駄箱に入れてから自分の脱いだ靴を揃えて置いた節子は
 浜中の問いに答えて立ち上がろうとしました。
 その時に、浜中が行き成り手を引いて、立ち上がった節子の唇を奪ったのです。答えの最
 後は節子の悲鳴です。

  節子は小柄で162cmしかなく、浜中は180cmもあります大柄です。
 浜中にギュッと両腕の上から抱き締められた節子は身動きも出来ません。そして、上を向
 いた節子の白い顔の紅を塗ってあるような唇に激しく吸い付いていました。
 女ともしたことが無い、激しいデープなキスに節子はクネクネと崩れ落ちる寸前です。
 節子が目を閉じてキスを受け入れているのを見た浜中は非常に興奮しています。この2日
 間、マスも搔かないで我慢をしていたことを思い出して、男根が起って来るのを覚えてい
 ました。

  「お風呂に入っていらっしゃらない・・?その間に・・有り合わせですけれど・・何か
 作るわ・・」
 DKの小さい2人掛けのソファーにドッカとばかり座ってタバコを取り出した浜中を見て
 戸棚の中から灰皿を取り出しながら、節子は聞いています。
 まだ先程のキスの余韻からか、浜中に泊まってもらうためにお風呂を勧めたのを知られた
 ためにか、上気した赤い顔をしていました。
 「そうだな・・これを喫ってからな・・・」
 小さいガラステーブルの上に置かれた灰皿を引き寄せながら、『新婚生活とはこんなもの
 かな・・・?』と浜中は思っていました。
 そして・・『今日は思い切り抱いてやって、節子が俺から離れられなくして・・ここに住
 まわせて貰おうかな・・・』と不埒な考え方をしていました。

  節子は着ていた男物の背広を脱いで、ネクタイを手早く外しワイシャツを脱いで、浜中
 に背を向けて上半身裸になり紫色のシャツに着替えています。
 その節子の白い背中を見るともなしに見た浜中は、また欲情を覚えていました。彼は欲情
 を覚えるとサドっぽくなってしまうのです。
 「節子。そんなものは着なくっていい・・!全部脱いでしまえ!そうだな・・丸裸の上に
 エプロンだけは許してやろう・・・」
 紫色の丸首のシャツの上に紺色のエプロンを着けようとしている節子に言っています。
 「エッ・・・? ハイッ・・・旦那様」
 命令された節子は驚きました。だって、『浜中に虐めて貰えるにしても、入浴して食事を
 してからでしょう・・・』と思っていたからなんです。
 しかし、節子は『この若きご主人様のおっしやることには、絶対に逆らおうなど・・』
とは考えてもいませんでした。
 素直に返事をして、恥ずかしかったのですが着かけているエプロンを脱いでいました。
 (つづく)
   
        


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