小説 舞の楽園 ( 犯されて )
- 2018/10/21
- 02:12
犯されて・・ < 43 >
暫く布団の上で全裸のまま泣いていた節子は起き上がって脱ぎ捨ててあった白いショ
―ツを履き、浴衣を着ました。勿論、左前の襟を引いて女着です。
それを黙ったまま椅子に腰を降ろして、タバコを燻らせて見ていた浜中はそう言って立ち
上がりました。
「エッ・・・?」
節子が当惑気味に浜中を見詰めています。
節子としては内湯があるこの旅館を浜中が選んでくれたことを、内心では喜んでいたから
です。女になってしまったこの肉体を、もうこれ以上は人目に晒したくは無かったのです。
浦上さんとこの宿の仲居さんにこの白い肉体を見られてしまったことは・・不慮の事故だ
と思いたかったのです。
けれども、浜中は平然として部屋の隅に行き、2人分の浴衣の入っていた箱の中からタオル
を取り出しているのです。
節子は改めて決心を固めました。
『自分を辱めるために、浜中はこの旅行に来たのだわ・・。そして・・自分はサドの浜中を
愛してしまったマゾオンナなのだわ・・。このSの浜中にどこまでも就いて行くのが定め
なのだわ・・・』と・・
どんな恥ずかしい目に会おうとも浜中に従って行こうと決心を固めた節子は、浴衣の襟を
後方に引いて、胸高に腰紐を廻して女の着付けをして、浜中と連れだって下階にある大浴場
へ向かっています。
大浴場は流石に男湯と女湯とに分かれていました。
「節子はそっちにはいるか・・?」
二つ並んだ浴場の暖簾の前で、女湯の方を指して浜中は冗談ぽく言いました。
女性ホルモンを飲んでいて丸くなって来たとは言え、まだまだ男の身体であります。オチ
〇チンも付いているこの身体では女湯に入ることは出来ません。頭を振る節子でした。
節子はこの時ほど、『女に生まれていれば・・』と悔しい思いをしたことはありません。
着換えの場所には誰もいませんでしたが、浴場の方には浴室特有の音響効果もありまし
て、声高に話をしている複数の男達の声がしていました。
『恥ずかしいのは・・わたしだけじゃないのよ。あなたもわたしの連れと云うことで、恥ず
かしいことになるのよ・・・。こんな身体を見せてもいいのね・・・』と言うように節子
は血の気の引いた顔で浜中を見ましたが、浜中はサッサと浴衣を脱いでいました。
今回の旅行の目的は節子自身を徹底的に辱めて、より一層のマゾにするためだ・・と云う
ことに気が付いています節子ですが、シブシブと女の仕様に着た浴衣を脱いでいました。
白い身体がブルブルと震えていました。ショーツも簡単には降ろすことが出来ないよう
です。
「節子。お前にはタオルなんかいらないよ・・。見たい奴には見せてやれ・・!」
節子が持参したタオルを持って無毛の下腹を隠そうとすると、そう言って節子の手から
タオルを取り上げてしまったのです。
そして、先に立ってガラスの引き戸を開けて中に入ってしまいました。
宿の大浴場は、今は外が明るく夕日が照っていまして、海を見下ろす景観の良い浴場
でした・
浴場には40代と思われる泊り客が3人、肩まで湯船に浸かって話をしていました。
浜中の後について節子が入って行くと、先客の男達は話を止めて2人の方を見ています。
タオルを持たない節子の無毛の下腹が見られてしまったのでしょう、あれほど声高に話
をしていたのが嘘のように黙ってしまって、節子ばかりを見詰めています。
女のようになってしまった肉体が凄く恥ずかしかったのですが、節子はもう度胸を決め
ていました。
節子の全身を値踏みをするように黙目している男達の目を意識しながらしゃがんで、
掛かり湯をしてから大きな湯船に入って行きました。
それを見ました男達はソソクサと逃げるように湯船から出て行ってしまったのです。
浜中は、こういうシチエーションは描いていなかったので、『なんだ・・度胸の無い奴ら
だな・・』と思っていたことは確かですが、節子は内心ホッとしておりました。
「可笑しな野郎だぜ・・!あいつのチンポには毛が生えていなかったぜ・・」
「俺も見た・・!あの野郎は剃られたんじゃないのかな・・あいつ等・・ホモだぜ・・!」
「あのオカマ野郎は如何いうセックスをするんだろう・・?」
曇りガラス戸越に言い合う声が聞こえて来ましたが、もう2度とは男達は入っては来ませ
んでした。
節子は「オカマ野郎」と言われたことで涙ぐんでおりました。(つづく)
暫く布団の上で全裸のまま泣いていた節子は起き上がって脱ぎ捨ててあった白いショ
―ツを履き、浴衣を着ました。勿論、左前の襟を引いて女着です。
それを黙ったまま椅子に腰を降ろして、タバコを燻らせて見ていた浜中はそう言って立ち
上がりました。
「エッ・・・?」
節子が当惑気味に浜中を見詰めています。
節子としては内湯があるこの旅館を浜中が選んでくれたことを、内心では喜んでいたから
です。女になってしまったこの肉体を、もうこれ以上は人目に晒したくは無かったのです。
浦上さんとこの宿の仲居さんにこの白い肉体を見られてしまったことは・・不慮の事故だ
と思いたかったのです。
けれども、浜中は平然として部屋の隅に行き、2人分の浴衣の入っていた箱の中からタオル
を取り出しているのです。
節子は改めて決心を固めました。
『自分を辱めるために、浜中はこの旅行に来たのだわ・・。そして・・自分はサドの浜中を
愛してしまったマゾオンナなのだわ・・。このSの浜中にどこまでも就いて行くのが定め
なのだわ・・・』と・・
どんな恥ずかしい目に会おうとも浜中に従って行こうと決心を固めた節子は、浴衣の襟を
後方に引いて、胸高に腰紐を廻して女の着付けをして、浜中と連れだって下階にある大浴場
へ向かっています。
大浴場は流石に男湯と女湯とに分かれていました。
「節子はそっちにはいるか・・?」
二つ並んだ浴場の暖簾の前で、女湯の方を指して浜中は冗談ぽく言いました。
女性ホルモンを飲んでいて丸くなって来たとは言え、まだまだ男の身体であります。オチ
〇チンも付いているこの身体では女湯に入ることは出来ません。頭を振る節子でした。
節子はこの時ほど、『女に生まれていれば・・』と悔しい思いをしたことはありません。
着換えの場所には誰もいませんでしたが、浴場の方には浴室特有の音響効果もありまし
て、声高に話をしている複数の男達の声がしていました。
『恥ずかしいのは・・わたしだけじゃないのよ。あなたもわたしの連れと云うことで、恥ず
かしいことになるのよ・・・。こんな身体を見せてもいいのね・・・』と言うように節子
は血の気の引いた顔で浜中を見ましたが、浜中はサッサと浴衣を脱いでいました。
今回の旅行の目的は節子自身を徹底的に辱めて、より一層のマゾにするためだ・・と云う
ことに気が付いています節子ですが、シブシブと女の仕様に着た浴衣を脱いでいました。
白い身体がブルブルと震えていました。ショーツも簡単には降ろすことが出来ないよう
です。
「節子。お前にはタオルなんかいらないよ・・。見たい奴には見せてやれ・・!」
節子が持参したタオルを持って無毛の下腹を隠そうとすると、そう言って節子の手から
タオルを取り上げてしまったのです。
そして、先に立ってガラスの引き戸を開けて中に入ってしまいました。
宿の大浴場は、今は外が明るく夕日が照っていまして、海を見下ろす景観の良い浴場
でした・
浴場には40代と思われる泊り客が3人、肩まで湯船に浸かって話をしていました。
浜中の後について節子が入って行くと、先客の男達は話を止めて2人の方を見ています。
タオルを持たない節子の無毛の下腹が見られてしまったのでしょう、あれほど声高に話
をしていたのが嘘のように黙ってしまって、節子ばかりを見詰めています。
女のようになってしまった肉体が凄く恥ずかしかったのですが、節子はもう度胸を決め
ていました。
節子の全身を値踏みをするように黙目している男達の目を意識しながらしゃがんで、
掛かり湯をしてから大きな湯船に入って行きました。
それを見ました男達はソソクサと逃げるように湯船から出て行ってしまったのです。
浜中は、こういうシチエーションは描いていなかったので、『なんだ・・度胸の無い奴ら
だな・・』と思っていたことは確かですが、節子は内心ホッとしておりました。
「可笑しな野郎だぜ・・!あいつのチンポには毛が生えていなかったぜ・・」
「俺も見た・・!あの野郎は剃られたんじゃないのかな・・あいつ等・・ホモだぜ・・!」
「あのオカマ野郎は如何いうセックスをするんだろう・・?」
曇りガラス戸越に言い合う声が聞こえて来ましたが、もう2度とは男達は入っては来ませ
んでした。
節子は「オカマ野郎」と言われたことで涙ぐんでおりました。(つづく)
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