台湾1周
- 2018/11/05
- 01:01
台 湾 1 周
『よくばり台湾1周スペシャル』と云うツアーに参加して、2度目の海外旅行に
行ってきました。
1度目は15年も前の職場の研修旅行でしたから、観光が目的と云うのは初めてです。
台湾は妻と一緒に、1度は行って見たいと話し合っていた場所なのです。
その妻も5年前に亡くなって、独り息子も嫁さんを貰って家を構え、定年を迎えた私
は独りでツアーに参加しておりました。
参加者は総勢30名。大概は50代から60代のご夫婦でした。中年女性だけの4人
組と単独で参加している男の方が私の他に1人おりました。
住んでいる千葉の団地から成田空港の手前にある民間の駐車場まで軽自動車で行き、
その駐車場の人に送って貰って、空港の第2ターミナルまで行きました。
出発はチャイナエアラインの便で、14時35分発です。
しかし、個人で海外旅行なんて行ったことのない私は、2時間も前に早めに空港に
着いていました。
空港の両替所で円から台湾ドルに両替をしまして、お昼を空港の2階の喫茶店で食
べて、12時35分には南団体カウンターに集合していました。
ツアーの参加の人々が集まり出して、JTBの係りの人が台湾の入国カードや税関
の申請書を配っております。
今回の台湾1周ツアーのコンダクターは現地の人だそうです。
集合してから飛行機に乗るまでに1時間くらいの間がありました。
荷物を預けてゲートを通ってから、空港内の喫茶店に入って時間を潰すことにしま
した。その喫茶店は喫煙ルームがありまして、他の場所では禁煙と云うことです。
私は1日5本位バージニアスリムを吸うのです。タバコは身体に悪いと云うこと
は十分承知をしているのですが、緊張をしたり、何もすることが無い時には、無性
にタバコが吸いたくなるのです。
喫煙ルームでタバコに火を付けていますと、先程JTBの台湾ツアーの集合場所で
集まっていた見覚えのある男の人が、やはりタバコを吸いに現れたのです。
「やあ・・・お一人でツアーに参加ですか?わたしも独りなのですよ・・・」
「わたしも独りなのですよ。単独の参加はあなたと2人だけのようですな・・・
仲良くいたしましょうよ・・・」
私と違って大柄で陽に焼けて真っ黒な顔を綻ばして、彼は気さくに話掛けてきま
した。彼も集合場所に居た私を覚えていたようです。
後で・・・ですが。
余りに顔が日に焼けて真っ黒なので、『ゴルフかなにか、スポーツをしているのか
しら・・・』と思って彼に聞きましたらば、「釣りが好きなのですよ・・・。会社が
休みの日には、毎週のように出かけています」「今度、一緒に行きましょうよ・・」
と笑っていました。
「独りで家に居ても、寂しくって仕方がない・・・」とも言っております。
「奥様はお連れにはならないのですか・・・?」と聞くと、「10年も前に死んで
いましてな、子供は居なかったんだ・・・」とちょっと寂しそうです。
もうその頃には台湾の泊まったホテルで、彼に抱かれてオンナにされて、愛された
後だったのです。
私は彼の腕枕の上に頭を置いて、甘えた声でです。(つづく)
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