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小説 舞の楽園 ( 台湾1周 )


         台 湾 1 周 -3
  台湾と云うところは、今は中国の1部であると国際的には認められていますが、現地の
 台湾人はそうは思っていないようです。
 この曽さんの話によると、「台湾は独立した国だ・・・」と言うのです。
 「太平洋戦争の前、50年余りに渡って日本に併合されたが、日本人は台湾の為になる
 ことをイッパイしてくれた」
 「終戦後、中国から毛沢東に追われた蒋介石が来たのだけども、彼らはちっとも良いこと
 をしないで、現地の人々を圧迫ばかりしている・・・」
 「だから・・・日本人は好きだ。本土の人間は嫌いなのだ!台湾の人々は皆そう思って
 いる・・・」
 そんなことを言っていました。
 私は想い描いていた日本人の統治の時代とは違っていますので、彼の話に引き込まれて
 しまいました。何か、日本人の素顔が見えるような気がしています。
 彼の話の中には、私の知らない日本人が多勢出て来ます。何方も台湾の為になる仕事を
 した人たちだそうです。
 私は自分の勉強不足に大いに恥じておりました。でも・・・「日本人は良いことをした
 のだ・・・」と思うと誇らしい気持ちです。

  バスは1回トイレ休憩をした後、午後の9:00頃台北のホテルへ到着しました。
 今回の旅行のホテルは、大体は日本のビジネスホテルのようなホテルでした。
 私は海外旅行はしたことがありませんので、「こんなもの・・・かしら?」と思って
 いましたが、河津さんは「安いパック旅行なので、仕方がないんじゃないか・・・」
 と笑っています。
 彼は何度かこう云うツアーに参加しているようです。
 でも・・・最後に連泊した台北のホテルは酷かったものです。お部屋も狭くて、カー
 ペットは汚れていて臭いがするのです。


  翌日はホテルを7時に早い出発です。
 今回のツアーは[欲張り・・・]と唄っているので、あっちこっちを見るというツア
 -なのです。・・・で、ホテルの出発時間も早いのです。普段自堕落な生活をしてい
 ます私にはちょっと辛い行程です。
 台中の宝覚寺を観光して日月漂湖を巡りました。宝覚寺はそんなに大きなお寺では
 ありませんが、兎に角色が凄いのです。赤を基調に使っているのです。
 日本のお寺さんで赤い色は使ったにしても1部だけですが、台湾のお寺さんは朱の色
 なのです。
 台湾も仏教の国なので、どのお寺さんも立派なものばかりです。しかし、日本のお寺
 さんとは趣が異なるようです。
 日本の狛犬などは茶色か黒しか見たことがありませんが、こちらの狛犬は色も派手
 なのです。赤や黄色の狛犬なんです。『異郷に来たんだ・・・』と言った感じがしま
 した。
 でも・・・日本のお寺さんには必ずお賽銭箱が置かれていますして、お賽銭を入れな
 いと福が来ないのじゃないか・・・と言う迷信見たいなものがありますが、台湾の
 お寺さんにはそう言った風習はないようです。
 台湾のお寺さんはほどんと全部が寄進によって建立されている・・・と言っていま
 した。(つづく)
 
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