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小説 舞の楽園 ( 台湾1周 )


         台 湾 1 周 - 8
  しかし。彼は真剣そのものです。
 確かに、私は普通の男の人よりも色が白く、160cmと背も低くって、55kgと小さ
 くて、骨も細くって華奢なのです。腕なんかも細くって、肩の肉なんかも着いてはいませ
 ん。
 女装をしたら、女の人に間違われそうです。しかし、定年を迎えた男なのです。
 何処に一目惚れをしたのか解りませんが、彼は真剣に「私を女房にしたい・・・」と言っ
 ているのです。

  「夕べも一睡も出来なかったんだ!お前のことを考えて・・・だ。お前が忘れられない
 んだ・・・。可笑しいのは判っている!男である俺がお前を欲しいと思っているのだから
・ ・・」
「しかし・・・お前のことを考えていると・・・もう如何しようも無いんだ!俺はお前に、
いや、女のお前に恋をしてしまったんだ・・・」
彼は切々と訴えています。その言い方は酸いも甘いも経験した50男とは思えないように
真剣そのものなんです。
だけど・・・彼の剛直は私の肉体の中に入ったままなのです。
一瞬は、私は『最初は彼を狂人だ』と疑いました。しかし、彼の真剣さだけは判りました。
だけれども・・・もう痛みは去っておりますが、肉体を貫かれたままなんです。この状態
では何も云えないのです。呆然と彼の眸を見ていました。

 阿呆のように口も開いていたと思います私に彼は何を思ったのか、突然のように、私の
彼の中に入れていた剛直を動かし始めたのです。
私の中に放出して、私を犯してしまった既成事実を作ってしまおうと考えたのか、私を
気持ち良くさせて、彼の提案を受け入れさせようと思ったのかは判りません。
それとも、我慢が出来なくなって、男の本能と云う奴だったのかもしれません。
あんなに激痛に襲われた私の肛門は彼の剛直の大きさに馴染んでしまったようです。もう
動かしても痛くはありませんでした。
それどころか、少しばかりですが快感らしきものさえ覚えているのです。  

 今になって考えると、他の人に「好きだ。愛している」と言われたことが無い私はたと
え男の人であっても、たとえ嘘であろうとも、「愛している」と言われたことが嬉しかっ
たのです。
5年前に亡くなった妻は、今の女性達とは違っていましたから、女から「好きよ」とは
言えない女性でした。
有頂天とまでは行かなかったと思えるのですが、彼をそして彼の分身を、そして彼の私に
対する想いを嬉しく思っていました。
そして・・・そしてですが・・・私の肉体に入っている彼の剛直を愛しいと感じ始めて
いたのです。
私の心は、急速に女性化していたようです。
それに・・彼の分身はもう既に私の身体の中に入ってしまっているのです。『オンナに
なるより仕方がない・・・』と諦めににた気持ちが芽生えていました。(つづく)


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