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小説 舞の楽園 ( 台湾1周 )


         台 湾 1 周 - 25
   「お願い・・・わたしを見守ってちょうだい・・・」
 家の玄関を潜ると、直ぐに妻の好子さんの遺影に向かいます。そして手を合わせて詫びて、
 今の心境を告白していました。好子さんに見守ってくれるようにお願いしています。
 私の勝手な推測ですが、今度の台湾ツアーに参加したのも、そこつので高博さんにお会い
したのも、そして彼に愛されるようになって肉体を奪われたのも、妻の好子さんのお導き
があったからだ・・・と思ったのです。
『妻は怒ってはいない』と微笑んでいる遺影を見て確信したのです。

 帰った翌日のお昼頃に、家の電話が鳴りました。
「流子かい・・? 今晩仕事が終わってから行くよ・・」
彼からの電話でした。
「女になって居るのだよ・女になった流子が見たい・・」とも言っております。
それからの私は大忙しです。「はい」とお答えした以上、女になって彼をお迎えしなけれ
ばなりません。
まず、この白い肉体を綺麗にすることから始めました。
お風呂を沸かして全身を洗い、頭髪だけを残してツルツルに剃毛しました。自分で自分の
体毛を落とすと云う行為はマゾ的な行為ですね。『これで・・・隆博さんのオンナになる
ことが出来たわ・・・』と思いが強くなります。
私はますますマゾ化が進んでいるようです。
旅行中に買って置いて成田のモーテルでも使用しました、イチジク浣腸も当然施します。
内も外も綺麗になった全裸の肉体を鏡に映しております。無毛になった白いお尻が見え
て、彼に愛されたオマ〇コが閉じないで薄く口を噤んでおりました。
「このオマ〇コを今晩も愛して頂けるかしら・・・」と独り言を言いながら、白く輝く
お尻に指を回してワセリンを塗っていました。

 浴室から出ると、彼に約束した通りに女に変りました。
亡くなった妻の使っていたタンスの引き出しから、パンティとブラジャーを取り出しま
す。そして・・ツルツルになった可愛いものを下に向けて隠し、パンティをはきました。
ブラジャーは胸周りがチョットキツイ感じがしましたが、何とか入りました。
ブラの隙間にはナイロンのパンティソトッキングの古いのを詰めました。
こうしてパンティを履き胸にブラを着けると、女になった気分が強まります。
私の胸は若い頃には平坦でしたが、中年になってお肉が付いて来たせいでしょうか、ち
ょっと盛り上げっています。盛り上がった胸を寄せると女みたいな筋が出来ました。

 それから、妻の洋服ダンスを開き中に掛かっていました青い地に細い白の水
玉模様のスカートを履き、白い半袖のブラウスを取り出しています。
私はお勤めしていた時分は仕事人間だったと自負をしています。妻を亡くしてからも、
いずれは・・・と思いながらも家の整理はして来なかったのです。また妻は女にしては
大柄で、私と同じぐらいの背丈でした。妻のお洋服は着られるのです。
これは、大変有り難いことでした。

  化粧鏡には白い半袖のブラウスに細かい水玉模様のスカートを履いた私が、恥ず 
かしそうに写っています。
白い素足が膝上のスカートから見えておりました。
思わず、品を作っている私です。もうすっかり、女の気持ちでした。
それからスツールに腰を降ろして、姿見の引き出しからお化粧道具を取り出しました。
お化粧品は妻が亡くなってからは1度も使われていないものばかりですが、しっかり
と使えるのです。
妻は毎朝お化粧をしておりました。15分ぐらいは鏡に向かっていたでしょうか・・
その当時は女になることも、自分がお化粧をすることも考えたこともありませんでし
たから、良くはみていませんでしたが、その姿を思い出してお化粧を始めました。
乳液等も使っていたようで、真似して使います。
アイシャドーも使いまして、頬紅を叩いて出来上がった顔を鏡に映して見ると丸で
パンダのような顔です。
「もっともっとお勉強をしなくちゃ・・・ダメだわ・・・」と落胆です。

 もう1度やり直しましょうとしましたが、フト時計を見るともう3時です。何や
かやで2時間は過ぎています。
『今日はわたしの料理を味わって頂きましょう』と彼から電話がありました時に思っ
ていました。私は妻が亡くなってから料理をしておりますので、ちょっとは料理には
自信があるのです。『彼に食べて欲しいわ・・』と考えていたのです。(つづく)



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