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小説 舞の楽園 ( 台湾1周 )


         台 湾 1 周 - 28
  「内装も替えて新しくした方が、貸し易いですよ。あなたが退去をしたら、早速工事に
 入りましょう」と社長さんは言ってくれました。
 社長さんにも私が男であることはバレテいないようです。いえ、時々出ちゃう男の仕草に、
 変に思ったかもしれませんが。社長さんはなにも言ってはいませんでした。
 私は女でいることに少し自信が付きました。
 「バレたらバレてもいいのじゃないか・・・。お前が男であろうと女であろうと、関係は
 ないんだ!流子と言う人間に俺は惚れたのだから・・・」
 「でも・・・流子が女に成ろうとしていることは・・嬉しいよ」
 その夜のことです。SEXが終わって彼に抱かれながら、その時のことを言いますと、彼は
そう言うのです。
 私は嬉しくって、彼の逞しくって、そして毛深い胸に縋り付いておりました。

  その翌週から家の荷物を少しずつですが、処分を始めました。そして、彼の家へ運び込
 みの作業を始めたのです。
、 勿論女に成った姿のままです。
 その時、隣の奥様には「引っ越しをすることになりました・・」と彼と一緒にご挨拶に
 行きました。
 「まあ・・・誰かと思ったわ・・」
 お隣の奥様は、私の女に変った姿を見て驚いていました。
 「結婚しようと思っています」
 彼がそう言うと、またまた驚いていました。しかし、私の姿を見て理解をしてくれた
 ようです。いえ、男だった私が女性になって、彼に就いて行こうとしていることに理解
 をしてくれたかどうかは疑問ですが、変態だとは叫ばなかったのです。
 普通の女として私をみてくれたのです。

  これはそれから1週間あまり後のお話しですが・・・
 荷物も大分彼の家へ運んだり、捨てたりしまして片付いた後に、お隣の奥様にお茶に
 お誘いしたのです。
 あっ、奥様は我が家の荷物を纏めたり縛ったりするのを手伝って下さいました。そのお
 礼の意味を含めて団地の近くにあるファミリィレストランに昼食のお誘いをしました時
 のことです。
 「あなた。最近女プリが上がったわよ。お化粧も上手になったし・・・もう何処に出て
 も女性だわ・・・」
 彼女は耳元で誉めてくれました。
 「ありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいわ・・・」
 
  「だけど・・SEXはあるの・・・?」
 彼女は赤くなりながらも、小声で聞いてくるのです。興味があるようです。
 それはそうでしょう。男の私が女として彼のところに同棲しようとしているのですもの、    
 SEXは如何しているか興味があるようです。
 彼と一緒に行って、彼女に打ち明けた時から、「当然のことだわ・・・」と思っています。
「ありますよう・・・ただし・・・もう1つの孔を使いますけれど・・・」
「彼は激しいのですよ・・・」
 真っ赤になっていたと思いますが、私はアヌスを使ってSEXをしていることを打ち明け
 ておりました。
 「そう!それならいいのだけれど・・・彼に愛されているのね。幸せになってね・・・」
 そう祝福してくれました。流石は酸いも甘いも解っていらっしゃる老婦人です。SEXを
 超越したようにおっしゃるのですもの・・・
『黙って引っ越しをしないで良かったわ・・・』私は思いました。(つづく)
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