小説 舞の楽園 ( したたかな女 )
- 2019/01/15
- 00:31
「 したたかな女 」(19)
たか子の身体は女性的に少し丸みを帯びて来たような感じを私は受けるので
す。私の知らないところで、何んらかの身体の手入れを行なっているのかも知
れません。
しかし、そのことについて私は彼女に詳しくは聞いてはいないのです。何故な
らば、たか子の躯は私の理想とする女体に近づいているように思えましたから、
聞くまでもないと思っていたのです。
「貴男と一緒に住みたいわ。ねェ・・いいでしょう?」
ある日のことです。彼女とSEXをした後、私が丸裸で寝そべって事後の一服
をしていた時に、私が出した精液を始末した彼女が私の横にこれも全裸で寝そ
べって来て甘えたようにそう言うのです。
私は彼女の言葉はとっても嬉しいのですが、事実困惑してしまったのです。だ
って、そんなことをしたらば会社の人はおろか彼の息子の専務に、私との関係
がバレてしまうんじゃないかと思ったのです。
私達は彼の会社か私のマンションの部屋かで、毎日のように顔を合わせてはい
ますが、会社では無論のこと彼女の家庭でも(家庭と言っても、彼には奥さん
はもう既に亡くなっており、家には息子さんの専務と奥様と中学生の娘さんの
3人だけですが・・・)内緒にしていたからなんです。
これはこの後、たか子が私に話してくれた内容なのですが、たか子は専務の
息子さんに「社長職を譲る」と言ったのだそうです。
専務の息子さんは「まだ父親の社長の代わりを勤めるだけの力は備わっていな
いから・・・」と言って固辞したそうなのです。
「どうしても、お前が社長になって欲しい」と父親のたか子が言うので、「
どうしたのですか?何か訳があるのでしょうか?」と理由聞いて来たのだと
言うのです。ですからたか子は「父親としての責任は果たしたと思うので・
・ ・・」とだけ答えて口を噤んでしまったのですが、息子は納得しなかった
のです。
当然だと思われます。いきなりそんなことを言われた息子としたら、理由を
問い正さるざるを得ないんじゃないかと思います。それに会社の命運が掛っ
ているとなると、息子の専務も必死だったと思います。
息子の追及があまりに激しくて、息子だけにはカミングアウトをせざるを得
ない状態に追い込まれてしまったのです。
「好きな人がいる。その人と一緒に暮らしたくなったのだ」
流石にたか子は口篭るように答えたそうです。息子は「再婚しても良いよ」
と言ってくれたのだそうです。
息子は母親が死んでから父親1人で自分を育ててくれたことを思い出して、父
親が好きな人が出来たならば一緒にさせてやろうと思ったらしいのです。
「相手の人はどんな方なの?」
息子は聞いて来ました。これも当然ですよね。
仮にも自分の義理の母親となる人のことを知りたいと思うのは当たり前のこと
なのですから・・・
たか子は困ってしまいました。言い淀んでしまったと言っています。
直も黙ったままでいますと、息子に追求されたのです。嘘が吐けないたか子は
とうとう「相手の人は男性なのだ・・・」と白状させられてしまったとのこと
です。(続く)
たか子の身体は女性的に少し丸みを帯びて来たような感じを私は受けるので
す。私の知らないところで、何んらかの身体の手入れを行なっているのかも知
れません。
しかし、そのことについて私は彼女に詳しくは聞いてはいないのです。何故な
らば、たか子の躯は私の理想とする女体に近づいているように思えましたから、
聞くまでもないと思っていたのです。
「貴男と一緒に住みたいわ。ねェ・・いいでしょう?」
ある日のことです。彼女とSEXをした後、私が丸裸で寝そべって事後の一服
をしていた時に、私が出した精液を始末した彼女が私の横にこれも全裸で寝そ
べって来て甘えたようにそう言うのです。
私は彼女の言葉はとっても嬉しいのですが、事実困惑してしまったのです。だ
って、そんなことをしたらば会社の人はおろか彼の息子の専務に、私との関係
がバレてしまうんじゃないかと思ったのです。
私達は彼の会社か私のマンションの部屋かで、毎日のように顔を合わせてはい
ますが、会社では無論のこと彼女の家庭でも(家庭と言っても、彼には奥さん
はもう既に亡くなっており、家には息子さんの専務と奥様と中学生の娘さんの
3人だけですが・・・)内緒にしていたからなんです。
これはこの後、たか子が私に話してくれた内容なのですが、たか子は専務の
息子さんに「社長職を譲る」と言ったのだそうです。
専務の息子さんは「まだ父親の社長の代わりを勤めるだけの力は備わっていな
いから・・・」と言って固辞したそうなのです。
「どうしても、お前が社長になって欲しい」と父親のたか子が言うので、「
どうしたのですか?何か訳があるのでしょうか?」と理由聞いて来たのだと
言うのです。ですからたか子は「父親としての責任は果たしたと思うので・
・ ・・」とだけ答えて口を噤んでしまったのですが、息子は納得しなかった
のです。
当然だと思われます。いきなりそんなことを言われた息子としたら、理由を
問い正さるざるを得ないんじゃないかと思います。それに会社の命運が掛っ
ているとなると、息子の専務も必死だったと思います。
息子の追及があまりに激しくて、息子だけにはカミングアウトをせざるを得
ない状態に追い込まれてしまったのです。
「好きな人がいる。その人と一緒に暮らしたくなったのだ」
流石にたか子は口篭るように答えたそうです。息子は「再婚しても良いよ」
と言ってくれたのだそうです。
息子は母親が死んでから父親1人で自分を育ててくれたことを思い出して、父
親が好きな人が出来たならば一緒にさせてやろうと思ったらしいのです。
「相手の人はどんな方なの?」
息子は聞いて来ました。これも当然ですよね。
仮にも自分の義理の母親となる人のことを知りたいと思うのは当たり前のこと
なのですから・・・
たか子は困ってしまいました。言い淀んでしまったと言っています。
直も黙ったままでいますと、息子に追求されたのです。嘘が吐けないたか子は
とうとう「相手の人は男性なのだ・・・」と白状させられてしまったとのこと
です。(続く)
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