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小説 舞の楽園 ( 息子の女 )

        息子の女  -20
 私は頷いて、彼に促されて先に立って2階に通じる階段を登っています。
お洋服を着ているときは後ろに立たれても恥ずかしいことはないのですが、
今丸裸の白いお尻を晒している、しかも階段を登っているのを下から見ら
れると言うのは恥ずかしいものなのです。
どうして茂さんは私を、こんなに恥ずかしい目に合わせるのだろうと、彼
を恨んでしまっています。それで私は白い大き目のお尻を振ってしまいまし
た。
寝室はまだ陽の光が入っていて眩しいくらいに明るいのです。これから行な
われようとしている淫靡な光景は似つかわしくありません。
「閉めなくとも良い!」
全裸の私は間ッ昼間の明るい日光が恥ずかしくてたまりません。窓を閉めよ
うとしましたが、カーテンさえも閉めさせてくれないのです。
もう、茂さんは私を父親だとは思っていないような叱るような強い口調で
私の行為を遮っています。
「明るくて・・恥ずかしいわ」
「暗くしたら則子の裸が見えなくなってしまうだろ?俺は則子が裸で恥ずか
しがっているところを見たいんだ」
茂さんは女の子のように恥ずかしがっている私を前に平然と言っています。
私は明るいお日様が入っているこの寝室で、辱めと嬲りをお受けすること
を覚悟したのです。それでも恥ずかしいのは恥ずかしいのですが、私は嫌
ではありませんでした。

 「こっちへお出で・・・」
明るい中で途方にくれたような全裸の私を、茂さんは優しく胸に抱いてくれ
たのです。
20cmも背丈が違う茂さんに抱きかかえられると、スッポリと胸の中に入
ってしまって私は女の子になったような気がしています。
茂さんは裸の私の胴をギューッと抱き締めて、私は苦しいくらいです。大き
くて広く逞しい胸はシャツの上からも非常に熱いのです。
イヤイヤをするように私は彼の胸の上に両手を置いて上体を反らしました。
胴体を抱き締められて上体を反らすと、自然と顔は上を向くのです。そう
です。キスを受け入れる形になるんです。
彼の顔が近づいて来ました。私は思わず眸を瞑りました。
最近の女の人はキスをされる時に眸を見開いたままの人もいるようですが、
私はもう女に成り切っていました。
唇に彼のとっても熱い唇が触れて来たのです。それは大きくって力強くって
そして、熱いのです。
彼に唇を奪われたまま、私は彼の胸の前に置いた手を彼のシャツの肩から背
に廻して縋りついたのです。
彼の唇は激しく私を吸って、そして舌が歯茎を嘗め回して、私の口中を、舌
を強く吸い上げるのです。
私は亡き妻にはこんなに激しい口付けを施したことはありません。デープキ
スと云うのはこうした激しいキスのことだと茂さんに教えて貰ったような気
がしました。(続く)

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