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小説 舞の楽園 ( トルコ10日間 )

   
         トルコ 10日間   < 3 >
   「会社は江戸川区にあるのです」とも言っていました。
 「インターネットは持っているのですが、ネット販売はやったことがないのです・・・」
 「携帯からも注文が出来るのですよ。簡単です。注文の仕方は順番に提示されますから、そ
の順にクリックしていけばいいんです」
 「後で・・・この旅行の終わりに・・・メールをお教えいたしますから、何か購入して下
さい・・・」とも言っています。
彼はなかなか商売上手のようです。

 「皆さん。ご夫婦で仲が良いようですね。貴方は奥様とは旅行へ行かれることは無いので
すか?。奥様は『海外に行きたい』とおっしらないなですか・・・?」
2時間以上も話をしていまして、彼は家庭の話を全然しませんでしたので、不思議に思って
思い切って聞いてみました。
「妻は・・・居ないのですよ。結婚したことがありません。実は20代の頃に結婚したい女
の人が居ましてね。結局、彼女に振られてしまいましてね・・・それ以来、女性恐怖症なの
です・・・」
「チョンガーだから・・・こうして気軽に旅行が出来るのかも知れません・・・」
ちょっと寂しげに苦笑いをしています。

 「万田さんは・・・奥様は・・・?」
悪いことを聞いてしまったと謝ろうとしていると、急に真面目な顔になった彼から逆に質問
されています。
「わたしは・・・ず~と以前に・・・妻を亡くして・・・独りなんですよ」
「それは・・・悪いことを聞いてしまいました。ゴメンナサイ」
「いえ。わたしの方こそ・・・悪いことを聞いてしまったようです・・・」
互いに謝りあっていました。
その後、私は眠くなってしまい、座席を倒して眠ってしまったのです。

 18:00ジャストにイスタンブールの空港に着きました。
旅行会社の借り上げた専用バスでホテルへ直行します。ホテルはアドリア海に面した瀟洒な
建物でした。ホテルの名前はルネッサンス・ポラッド・イスタンブールホテルです。連泊の
予定です。
このホテルは外国の要人も宿泊すると云うことで、警戒も厳重でした。制服を着たホテルの
警備員と思われる人が要所要所に立っていまして、ホテルの入り口のところに空港等で見ら
れるレザ―で荷物を調べる装置まであるのです。このような装置を置いてあるホテルは初め
てです。
次の日の朝。ホテルの外観を撮影しようと私がカメラを向けましたらば、警備員の人が飛ん
で来ました。「カメラで撮影することはNOだ」と言うのです。勿論、言葉などは判りません
から身振りです。
「ホテルの宣伝にもなるでしょうし・・・如何して?」と不思議に思いましたので、一緒に
居る彼に聞いていました。
「ホテルの安全の方が重要なのだろう。流石に隣国のシリアで戦争が起こっている国だな・
・ ・・」と彼は言っています。
「そうなのね・・・だからだわね・・・」
私も納得です。

 本当のことを申しますと、もうその朝には彼の大きな男根を受け入れて、彼のオンナに
なることを承諾されられた後だったのです。私は2人切りの時には、柔らかな女言葉を使う
ようにと約束をさせられていました。・・・と云うより、命令させられていました。
朝食から観光に出発するまでに少し時間がありましたので、オンナになった記念のホテル
をカメラに収めようとしましたのに、1枚も無いのは残念でたまりません。
兎に角、ホテルはトルコでも最高級のホテルだそうです。(続く)


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