小説 舞の楽園 ( トルコ10日間 )
- 2019/02/19
- 00:12
トルコ 10日間 < 5 >
チャイに付いて少しお話しましょう・・・。チャイがいかにトルコの人々に飲まれているか
に付いてです。
長距離のバスの運転手さんは2人制です。バスは1時間半から2時間おきにトイレ休憩を取ります。
日本では1時間おきに休憩を取るようですが、トルコは国土が広いのでそのくらいに休憩を取
らないととても目的地まで辿り着かないようなのです。
ちなみにトルコと言うお国は、日本の2倍の面積があります。
休憩は大概は、小さなコンビニが入っているガソリンスタンドでです。どこのガソリンスタンド
でも、街の中にはバスは停まらずに国道脇のガソリンスタンドで給油をしていました。その周り
には畑すらありませんで、荒涼とした砂漠です。5~6軒の家が周りにあるところばかりです。
乗客はトイレへ行って、コンビニで軽食や飲み物などを買うことが出来るのです。
建物の脇に7~10人位が座れる小さな椅子とテーブルが用意されています。そこで休めと云う
ことらしいのです。大概は20~30分の休憩時間です。
日本では雨が降るので屋根も無い屋外で休憩と言うことは無いのですが、トルコでは雨量も極端
に少ないので屋外と言うことでしょう。
勿論、外ですから煙草も吸えるのです。ちなみにトルコも分煙だそうです。
休憩所にはバスの運転手さんたちが何時も4~5人は屯をしておりました。他の観光バスも同様
に休憩をするようです。ガソリンスタンドはそこだけにしか無いのと時間的にも一緒になるよう
です。
国土も広いし、人口も日本の半分でそうですし、その人の6割ぐらいの人が都市に集中している
のだそうです。
その休憩所にはジュースと一緒にチャイを売っているところが必ずあります。
運転手さん達も現地人のバスガイドさんも休憩所に寄る度に必ずと言ってもいいくらいに、チャ
イを飲みます。1日に7~8杯は飲んでおります。
私も珍しいことは大好きな方で、彼らに混じってチャイを頂きました。
トルコ語もしゃべることも出来ない私ですが、彼らの中に入って行きますとチャイを振舞って
貰ったことも2回はどありました。トルコの人達は親日的なんです。
昔トルコの船が遠州沖で遭難したそうです。その時に日本の人が助けたのだそうです。助けた
日本人は教わっていないのですが、トルコでは教科書にも載っているらしいのです。だからペ
ルシャ戦争の時にも各国は断ったのですが、トルコの飛行機が飛んで行ってイラクから日本人
を救出して呉れたのだそうです。
勿論、トイレ休憩なのでそうはユックリは出来ません。私はトイレへ行きましてからチャイを
購入しまして、彼らが座っている外の椅子に行って煙草を1本吸っていました。私達の乗って
いるバスの運転手さんの1人が矢張りチャイを片手に持って近づいて来ました。
その時高士さんは小さなコンビニを覗いて売っている小物を見ているのです。何処の休憩所でも
そうしていますところを見ると、彼の言うところの商用だと思われます。
運転手さんはチャイを飲むと、煙草に火を点けました。
運転手さんはチャイにお砂糖を入れて飲んでおります。私と彼とはお砂糖は入れません。チャ
イを売っているお店の人は、必ずと言ってもいいくらいに角砂糖を2個も付けてくれます。
私は「ノウ。ノウ」と言って付けては貰わなかったのです。
お砂糖と云えば・・・トルコの人々はチャイには必ずお砂糖を入れて飲むのが習慣見たいなの
です。
トルコ人と言うのは、30代くらいまでは男の人でも女の人でも、細くって素敵な体形なのです。
特に男性は鼻が高く、目が窪んでいて髪が濃くって、長身で足も長くって本当に素敵なのです。
女に成りつつある私でも見とれてしまう人が多いのです。
それが・・・40台に入ると全員がブクブクと太って来てしまうのです。男の人でも女の人でも
腰回りなんかは同じ年代の日本人の2倍はあるのじゃないかと思われるほどにです。
このツアーのが女ガイドさんもそうでした。
『お砂糖を入れたチャイの飲み過ぎが原因ではないかしら・・・』私は密かにそう思っていま
す。だって、何処のホテルのお料理もそんなに甘くは無いのですもの・・・むしろ塩分が少な
いように感じました。
あんなに小さいカップにお砂糖を2カケも入れて、多い人で1日10杯近くも飲むとすれば、
糖分の取り過ぎです。糖尿病も多いと聞きました。(続く)
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