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小説 舞の楽園 ( トルコ10日間 )

   
         トルコ 10日間   < 15 >

     < 万子と呼ばれて・・・ >
  2人共、しばらくは放心していたようです。
 私の頭は真っ白なままで『この男の人に犯されてしまった。しかも中に出されてしまった・・』
 と考える余裕もありませんでした。ただ、身体の中に入っている彼の分身が放出したことによ
 って張が失われて行くことに寂しさを感じておりました。
 「アッ・・・」
 砲身が抜けるほど小さくなったのか、それとも私が締め付けた為にか解りませんが、ズルリと
 分身は抜けました。その惜しいような感覚に思わず声を上げています。
 その時に上げた私の声を『抜け出るのが惜しいと言うような声を出していた』彼は揶揄って私
 を恥しがらせています。でも・・・彼には言っていませんでしたが、「折角入れて貰ったものを、
 抜くなんてちょっぴり惜しい・・・わ」と思っておりました。

  私のバックから離れた彼はベッドを下りています。そして、2~3歩歩いて作り付けのテー
 ブルの上に置いてあったティッシュを取って呉れました。
 2~3枚抜き出して、今犯されたばかりで開いているでしょう私のアヌスに当ててくれていま
 す。犯されてしまった私はショックで、砲身が抜け出た姿勢のままに平たくなって足を開いて
 いました。
 「アッ・・・」
 再びの私の驚きの声でした。二つ折りにされたティッシュを挟み込むために身動きをしたアヌス
 からドロリと精液が垂れたのです。大量に出た感覚です。
 「もっと・・・お願い・・・」
 直ぐにティッシュを取って濡れてテカテカと光っている自分の砲身を拭っていた彼に小声でお
願いしています。
だって・・・彼が放出した精液は大量で,当てたティッシュは見る見る濡れそぼって行くのが
解りましたけれど、私は動くことが出来ませんでした・・・
もうその時は脚を揃えて横向きにはなって、与えて貰ったティッシュは右手を添えていました。
しかし、その声はか細い女声だったのです。

 「あっ・・・足りなかったか・・・ゴメン!」
彼は慌てたように言って、今度は6~7枚のティッシュを取ってアヌスへ挟んでくれました。
その時初めて「ゴメン」と謝ってくれましたが、ティッシュが足りなかったのを謝ったのだ
と私は理解しております。私を犯してしまったことは、未だに謝って呉れてはいないのです。


  とてもショッキングな事件が起こってしまったせいか、私の酔いはもう完全に醒めており
ます。しかし・・・「男なのに・・・男の人に犯されてしまった・・・」と云う出来事の為に
相変わらず放心状態が続いていました。
私は古い人間です。『男の人は女に精液を注ぎ込むものだ。女は男の人の精液を受け入れるも
のだ・・・」と思っている古い固定観念を持った人間だったのです。
それなのに・・・男の私が高士さんと云う男性に犯されてしまったのです。しかも、大量の
精液をこの肉体に注ぎ込まれてしまったのです。
自分が本当に男だったのか、女ではなかったのか・・・判らなくなってしまっていました。
しかも・・・です。
彼は私自身とは違って大きな男根を持った男性です。その大きな男性自身を受け入れてしま
って、受け入れた時に生じた痛みを忘れて男性自身が出入りをする時の快美観さえ覚えてしま
 ったのです。
 しかも、放出される時に精液が登って来て、発射される感覚を忘れることが出来ないのです。
 本当は・・・自分が男性では無くて、女だったのではなかったのか・・・と錯覚してしまい
 そうなのです。(続く)
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Author:舞
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