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小説 舞の楽園 ( トルコ10日間 )

   
         トルコ 10日間   < 17 >
   男性自身が硬くなっていると云うことは、彼が発情していると云うことなのです。『また
 犯される』と思いました。
 けれども、私の肉体は先程の快感らしきものを覚えていまして、再びそれを味わいたいと言う
 気持ちの方が大きかったのです。
 後になって考えて見ますと、それは女の気持ちのようでした。
 「可愛いよ。まるで女だ・・」
 彼は確かにそういいました。言いながら仰向けになっている私の力の抜けた両脚の内に入り込
 んで来ています。そして、クリームを盛った指をさっき犯した私のアヌスに触れて来ました。
 「そんなに怖がる必要は無いよ。力を抜くんだ!今度は痛くはしないよ・・・」
 アヌスに触れられて先程の痛みを思い出して思わず躯を硬くした私に、彼は言います。優しい
 声です。
 緩んだアヌスはもう3本の指を既に咥え込んでいました。

  力が抜けた両脚の裏を持ち上げて彼の上体が被さって来ます。彼の両肩に担がれました。
 腰の下にも枕を当てがわれました。
 私の身体は、ちょうど赤ん坊がオシメを取り換えて貰っている状態です。それを恥ずかしが
 っている暇も無く彼のカチンカチンに膨張した砲身がお尻の穴に当てられました。
 「や、優しくして・・・」
 思わず蚊細い声で哀願しています。
 ズンと肛内に肉棒が入って来ました。先程挿入されて径が着いているのか、さっきみたいな
 激痛はありませんが、なにしろ彼の物は大きいのです。最奥まで届いた肉棒によって腸口が
 一杯になって、私は口を大きく開けたまま呻くことしか出来ませんでした。

  「アッ、アッ・・・アアァ・・・ウウム・・・」
 ユックリと抜き出されて、またまたチョンチョンと突かれて、ズドンと押し込まれています。
 抜かれる時は快感らしきものも湧き上がって来るのですが、ズドンと打ち込まれると幾分の
 苦痛と驚きです。
 3~4回打ち込むとスピードが早くなりグチュッ、グチュッと云う水音が起こって来ました。
 彼の腰が猛烈なスピードで打ち付けていました。
 彼も我慢が出来なかったのでしょう。
 「ウウムッ・・・」
 腸肛の最奥で止まり、彼の呻きと共に精液と思しきものが砲身に登って来て、またまた大量に
 発射されたのです。
 2度3度と身体を震わせて私は『これで完全に彼のオンナになったのだ・・・』と思ったの
 です。その一方で、私の白い肉体にこれ程までに執着してくれる彼を愛おしく思う気持ちが
 芽生えていました。
 それを不思議だとも思っていない私はもう彼のオンナになっていたのでしょうか・・・


  「もう女になってしまったんだ。男に犯されるのは女なんだ・・・」
 毛むくじゃらの大柄な身体をゴロリと寝かせて、しばらく犯された私の様子を見ていた彼が
 突然そう言い出したのです。断言のようにです。
 1回目の放出よりも量がやや少ない感じがしましたが、まだ大量に滲み出す精液をティッシュ
 で押さえてベッドに伏している私です。シーツが汚れていないか心配しています。
 『わたしの心の中を読まれているのじゃないか・・・』とギクリとしました。先程考えていた
 ことの図星を刺されたような気がしています。
 「俺のオンナになれ!」
 「もう既に犯してしまってからこんなことを言えた義理だとは思えないが、おれはお前が気に
 入ってしまった・・・!お前が欲しくなった!」
 2度も犯されてしまって、ショックで口も聞けない私を抱いて言うのです。
 私が年上の男性であると云う感覚は彼には無いようです。『お前』と言って、丸でオンナ扱い
 です。
 私はもう彼のオンナになることを観念しました。『お前』と呼ばれることにも不快感はありま
 せん。彼の逞しい胸の中でコックリと頷いたのです。(続く)
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Author:舞
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