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小説 舞の楽園 ( トルコ10日間 )

   
         トルコ 10日間   < 25 >
   バザールの入り口のところにあるおトイレへ入ってから、彼を待っています。
 古い石積みの上に腰を降ろしていますと、色々な人種がそこを通ります。
 頭にターバンを巻いた明らかに中東から来たと思われる人から、白人や黒人さんまで雑多
 な人達が通り過ぎて行きます。
 あっ、トルコは回教の国なのですが、トルコの人々はターバンを巻かないのです。ターバ
 ンを巻いているトルコ人の男性と言うのには会ったことがありません。
 同じ回教の国と言っても違うものなんですね・・・
 行きかう人々を見ていると、やっぱりトルコの若者が1番多いのです。しかし、トルコの
 若者は背も高く痩せていまして、恰好もいいのです。皆が皆、キリッとした顔をしている
 ハンサムなのです。
 トルコの中年以上の方は大抵髭を生やしていますが、若者は髭などは生やしていなく、ス
 ッキリとした顔をしています。今日本では若者の間で顎髭を生やすことが流行しているそ
 うですが、私はむさ苦しくってきらいです。
 そして如何いう訳か、彼等はジーパンを履いています。脚が長いのでそれがとってもお似
 合いなんです。
私が女の目線で見ている所為かも知れませんが、どの彼もジーパンの前の部分が膨らんで
いるのです。10人中8割ぐらいの若者のジーンズの前が気になるエッチな私です。
『 いやだわ・・・』と思いながらも、お買い物が終わって時間を気にしながら高士さん
が近づいてくるまで、それに見とれていました。

 「何を見とれているんだい・・・?」
集合時間が近づいて来まして、彼が声を掛けています。彼等に抱かれることまでは想像も
しておりませんが、発情をしている私です。赤くなっていました。
彼は荷物の袋を腕に抱えております。
「お店に置く物を買われたのですか・・・?」
「うんっ・・・」
『商売用の物品を購入したのかしら・・・』と思って彼に尋ねると、楽しそうに彼は包み
を持ち上げました。その動作が非常に軽そうでしたので、私はお店に展示するお洋服か何
かを購入したもの・・と思っていました。

 2日目のその晩は、隣の高士さんのお部屋に私が伺いました。
彼のお部屋と私のお部屋とは全く同じ造りなのですが、真逆なのです。置かれてあるベッド
の位置が逆なのです。
「可愛いよ・・・」
私の耳元で囁くと、彼はベッドにまだ男姿の私を押し倒しました。彼の手が着ていたシャツ
の下側から胸に触れて来ます。
私の胸は若かったときはただ白いだけの平坦な胸でしたが、中年になりました頃よりお肉
が着きまして、柔らかく盛り上がって来ています。
「白くって柔らかくって・・・いいオッパイだ・・・」
掌に包み込むようにそこを揉んでいます。その掌が暖かくって、その動作がとっても気持
ちが良いのです。
「アッ、アッ。アアァァ・・・」と喘いでしまいました。乳房がこんなに気持ち良く感じ
るなんて・・・私は初めて知りました。
後になって考えて見ますと、彼は女性に対するような優しいテクニックを発揮したので
しょうが、「柔らかくていいオッパイだ・・・」と褒められたことも原因の1つでしょう
か・・・
『女になろう・・・』と決心した私には嬉しい褒め言葉でした。(続く)
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