小説 舞の楽園 ( トルコ10日間 )
- 2019/03/20
- 00:41
トルコ 10日間 < 33 >
頂上近くの大きなプールが4つぐらい入ってしまうような大型の池には、大勢の人が
いました。中には小さな水着姿になった白人の女の人もおりました。
池は何処まで行っても1定の深さです。そこは腰のところまでの深さですので水浴をして
いるのです。
こう云うところで水着になる女性って、白人の若い女性達が多いのです。彼女達は真っ白で
身体の線に自信があるのでしょう。出る所は出て、締まるところはキュッと締まっています。
もっとも、余程自信がなければ見物の人も多い中で、自身の裸を晒す勇気は持てないと思い
ますが・・・
私も色は彼女達に負けないくらい白いと思っているのですが、お腹は膨らんでいますし、腰
にも贅肉が付いております。同年代の男性ほどはお腹も出てはいませんし、締まるところは
締まっていると自負をしていましたが、彼女達には遠く及ばないと自覚しました。
私は彼女達を男として見ているのでは無く女として見ていて、嫉妬をしておりました。
ボイン・キュッと云う彼女達には及ばないにしても『もっと女らしい、美しい身体になりた
いわ・・・』と思っておりました。
せめて女性の水着を着られるような身体になりたいのです。
その晩はバレッカムのホテルです。
そのホテルは温水プールの付いたデラックスなホテルでしたが、私達は夕食の後はお部屋に
籠りました。何人かのツアーの方は温泉プールへ行ったようです。
前日に彼が購入して来た白粉と口紅を着けまして、今日は真っ赤なネグリジェとパンティを
履いて娼婦になったのです。勿論。彼の命令です。
真っ赤なルージュを厚く塗った唇に彼の巨大になった男根を咥えて、精を頂いたのです。
その後、履いたパンティを剥ぎ取られて、ツルツルになったオ〇ンコに男性自身をお迎えし
て、何度も何度も天国へ連れて行ってもらい、失神までしたのです。
< 5日目 >
バレッカムを出発しましてコンヤまで430km、約6時間の旅です。
車窓から見える風景は、真っすぐな舗装道路と、行けども行けども薄褐色な地面だけです。
トルコと云うお国は海岸線にこそ緑が少しありますが、ちょっと中に入ると薄褐色の砂漠
なんです。
砂漠と言っても日本人が想像するような砂ではありません。地表にはコケが生えているよう
です。そしてところどころに1mも満たない雑木が生えているのです。
起伏のある道路に切通しと言われる箇所がありますね。その道路の両側の切通しの斜面は
日本のその部分だと草が生えるのだと思われますが、トルコでは何時まで経っても剥き出し
のままなんです。
切通しの部分を見ますと、ほどんとが茶色の石灰石なのです。そして切通しの上の部分、
地表の部分には5mmぐらいのところに、草と言うかコケと云うか薄茶色の植物が生えて
いるのです。その植物が辺り1面に生えていて、薄茶色に見えるのです。
その切通しの部分からも判るように、地表の5mmのコケの下は石灰岩だと思われる地面
です。これでは植物も生えてはいかないと思いました。
特にコンヤまでの道とコンヤからカッパドキアまでの路は、そんな風景が延々と続くの
です。
「トルコは向こう100年の間に、半分が砂漠になる」とガイドさんが言って話に同感
です。
所々に、本当に所々です。緑が見えています。常緑樹のようです。緑のあるところは水が
あるのでしょう、人々が住んでいる家が2~3軒見えています。
この辺りまで来ますと、もうコンクリートで造った集合住宅はありませんで、質素な住宅
で電機も来ていなそうです。(続く)
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