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小説 舞の楽園 ( 熟れた男達 )

   
         熟れた男達  < 3 >
   「裸で・・寝るのですか・・?」
 帯を幾分だが、胸高に結んでいる爺さんに俺は思わず聞いている。
 「エッ・・・・これがわたしの健康法なんです・・よ」
 俺が見てはいないと思っていたらしい爺さんは驚いて「エッ・・・」と絶句して、暫
 く経ってからそう答えている。
 顔を見ると、彼の白い顔は恥ずかしかったのかほんのりと紅が浮かんでいた。

  「お茶を取り替えましょうか・・?」
 俺に見られて眸の縁を染めた彼は座卓の脇に膝を突くと、俺の茶碗を取り上げて飲み
 残したお茶を捨てて、女が注いでいるのかと思うような動作でお茶を注いでいる。
 女形のような動作見た俺は、後で聞こうか如何か迷っていた。もし違っていたら失礼
 に当たる・・とも考えたんだ。
 寝ながらテレビと彼の姿とを半分半分に見ていた俺は、彼の女装した姿を想像した
 途端に半分勃起していた分身は完全に大きくなって起ち上って来たのだ。
 俺は布団の上に寝っ転がったまま、起き上がれなくなっていた。本当の話だ。

  「どうぞ・・」
 座卓の向こう側に座った彼は机の陰に隠れているから見えないと思っているようで、
正座の膝を崩しながら、注いだ茶碗を俺の方に押し出した。
しかし・・布団に寝ている俺には座卓の下に彼の姿は見えている。
座卓の下の彼の浴衣の裾が乱れて、真っ白な太股が見えてしまっていた。そして・・
チラリと見えてしまったノーパンの股間の白っぽいもの勃起をしているようであった。
俺は起き上がって、布団の向こう側の彼の隣に胡坐をかいた。
彼が淹れてくれたお茶を一気に飲み干して、それから・・物も言わずに茶碗を両手
に抱え込むようにしてお茶を飲んでいる彼の股間に手を伸ばしたんだ。

 「あっ・・」
女好きで営業所でも評判の俺が自分の股間に触れて来るなどとは、思っても見なか
ったのであろう・・彼は驚きの悲鳴を上げています。両手に抱え込んでいる茶碗を
取り落しそうになっていた。
彼の両手が使えないのを見越して浴衣を開いて、彼の分身を露わにしていた。
それはさっき見たよりも立派になっていて、白と黒の自毛の中にもう勃起をしてい
ます。
「イヤッ・・痛い・・」
剥き出された彼の分身を俺に掴まれると「アア・・イヤァ・・」と呟いて急に大人
しくなった。
形だけの反抗だと俺は見ている。女は皆そういう態度をするのだ・・(つづく)
 
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